箱根・仙石原の”桃源郷” 箱根リトリート villa 1/f(ワンバイエフ) ペア宿泊券(夕・朝食付き)を1名様にプレゼント

1914年(大正3年)創業の温泉旅館「俵石閣」の面影を今に残す「料亭俵石」。

「箱根リトリート villa 1/f(ワンバイエフ)」は、箱根・仙石原の広大な森に11棟のモダンなヴィラが点在する別荘地のような佇まい。全室に大涌谷の源泉から温泉が引き込まれ、客室の露天風呂や内風呂などで堪能できる。温泉の湯けむりと暖炉の炎のゆらぎ—心身ともに癒される別荘仕様の贅沢なヴィラは、自分だけの”隠れ家”のように過ごすのに最適だ。

9室の個室で構成された「料亭俵石」。朝・夕の食事のほか、土日祝日にはランチサービスもある(事前予約制)。

時間をかけて変化する箱根

この10数年、箱根の風景はほとんど変わっていない。しかし、仔細に見ると美術館が増え、モダンなレストランやカフェがつくられ、見慣れないブティックホテルも登場している。箱根の魅力は、それぞれのエリアに特徴を持ちながら、全体としてまとまりがよいことだろうか。老舗のホテルや旅館が姿形を変えながらも、どこかに箱根らしい端正な居住まいを残しているのは、長い歴史と伝統のなせる技なのだろう。劇的に変化するのではなく、ゆっくり時間をかけて、少しずつ変化していくところが好ましい。

小田原方面から国道138号線で仙石原方面に向かい、俵石橋の手前を右に入ると「箱根リトリート villa 1/f」がある。
「俵石」の地名は、かつて俵ほどもある巨石がいくつも転がっていたところから名付けられたという。
俵石閣を創業した島田藤吉は東京の実業家。代物弁済で入手した土地に、3km先の大涌谷から、標高差300mをものともせず温泉を引くことに成功したという(箱根温泉供給史より)。
建物は東京にあった明治時代の富豪の邸宅を移築したもの。「柏の間」に取り付けられた欄間。贅を尽くした透かし彫りが、格式の高さを伺わせる。
この100年の間に、現在の上皇昭仁陛下をはじめ、数々の芸術家や文化人に愛されてきた歴史を持つ。
陰影に富んだ「和」の佇まいは、わが国固有の文化を感じさせて気分が落ち着く。
ヘギ板の網代天井が見事な「牡丹の間」。和洋折衷の建築意匠が調和した堂々たる応接スペース。

2度にわたってリブランド

その“見えない変化”を象徴するのが、この4月に箱根仙石原にリブランドオープンしたばかりの「箱根リトリート villa 1/f」ではないだろうか。100年の歴史を持つ格式ある温泉旅館「俵石閣」は、上皇昭仁陛下が幼少の頃にお泊まりになったことがあり、多くの文化人に愛されてきた。その由緒ある俵石閣は、ごく一部の人たちだけに知られる存在だったが、俵石閣エリアにVilla 11棟を新設、ホテルエリアにあったホテル棟3棟(計37室)を全面リニューアルして2016年に「ネストイン箱根 俵石閣」としてリブランドオープンした。そして今年、運営が株式会社温故知新に変わり、俵石閣エリアを「箱根リトリート villa 1/f」に、ホテルエリアを「箱根リトリート före(フォーレ)」として再度リブランド、ホテルのコンセプト、サービス体制、ともに全く新しく生まれ変わっている。

Villaは全部で11棟。箱根仙石原の深々とした森の中に佇む。
建物の基礎はコンクリート。その上に別荘のようなウッディヴィラが建てられている。
Villaにしたのは、なるべく木を切らないため。中には建物の中を木が貫いているVillaも。
11棟のVillaのテーマや間取りなどはすべて異なるため、全部のVillaに泊まりたがるお客さんも多いとか。
全室に暖炉と温泉が備えられ、隣が全く気にならない設計。まさに“隠れ家”のような佇まい。
山肌にはウッドデッキのような通路が設置されていて、多少の悪天候でも足元に不安はない。

「ゆらぎ」の発見

ところで、宿の名称になっている「1/f(ワンバイエフ)」とは何か。西浦 圭司総支配人によると、それは「ゆらぎ」のことだという。fは周波数(Frequency)を意味しており、f分の1は「0よりは大きいかすかな周波数に反比例するほどのわずかなパワー」、すなわち「ゆらぎ」を数値化したものだそうだ。「ゆらぎ」は木漏れ日や暖炉の炎、温泉の湯けむり、小川のせせらぎ、ローソクの灯などを通して日常的に体感できる。一方で、「ゆらぎ」は人間の生体信号としても電気的に発信されており、それが外からの「ゆらぎ」と共鳴すると自律神経が整えられ、精神が安定してくるという。「心地よさの発見」とは、つまりは「ゆらぎ」の発見だったようだ。「箱根リトリート villa 1/f」は、自然の森、温泉、暖炉、水辺など、心地よい「ゆらぎ」に満ちている。「ゆらぎ」はほんのかすかな信号だが、それを五感で感じ取ることで、生き返る力が与えられているのかもしれない。

木の香りにあふれたリビングスペース。森の中の一軒家といった雰囲気。
静けさの中に、薪の弾ける音……それがさらに静けさを増すように感じられる。
全室に用意された暖炉はそれぞれに表情があり、そこにあるだけで気分が満たされる。
浴室から暖炉の炎を眺めるのもまた格別。森の中にひきこもるのも悪くない。
薪の調節をしながら飽きずに炎を眺めていると、いつの間にか夜が明けてきそうになる。
よく見るとCDプレーヤーの台は何とクラシックなトランク。凝った遊びに思わず頬が弛む。
客室にグランドピアノを入れているホテルはそうはない。ここでならいくら音が漏れても大丈夫!
箱根の空気、自然の香り、柔らかな風に、木の葉のそよぎ……何もしないでいることが心地よい。
ウッドデッキから当たり前のように大木が伸び、木陰をつくる。このさりげなさがたまらない。
室内にはちょっとしたキッチンスペースも用意されており、自炊も可能。1週間も居続けたら、もう都会には戻れない……。

仙石原に温泉がやってきた

箱根といえば即温泉ということになるが、俵石閣の創業者、島田藤吉の執念には恐れ入る。100年も前の創業当時、箱根仙石原に温泉はなかった。それを、3kmも離れた大涌谷から引いてきたのだから頭が下がる。途中、トンネルを掘り、川を横断し、300mの標高差の中、山中にパイプを通すという5年がかりの難工事。引湯菅は、日露戦争のときに軍需品として生産された木管の払い下げ品だったそうだ(箱根温泉供給史より)。かくして、箱根仙石原に初めて温泉が通り、箱根温泉の仲間入りを果たした。その苦労の甲斐あって、泉質は抜群。箱根でも有数の上質な温泉を誇っている。

池に張り出したデッキに半露天風呂。Villaならではの大胆なデザインだ。
たっぷりしたサイズの浴槽で気分もゆったり。この大らかな雰囲気が身も心も解きほぐしてくれる。
大涌谷温泉の泉質は酸性・カルシウム・硫酸塩・塩化物温泉。源泉の温度は65℃。五十肩、打撲、捻挫、冷え性、疲労回復などに効果があるという。
センサーで自動的に温度や水量が調整されるので、滞在中はいつでも入浴可能。最高に贅沢な温泉体験を満喫できる。
室内にも浴室を完備しているので、寒い日や雨の日は室内で温泉浴を堪能できる。自然と一体化したようなお風呂は格別。
シンクや水栓金具はシンプルでモダン。2寝室の客室でもそれぞれの寝室にバス・トイレがあり快適。
ナイトウェア、バスローブ、ルームソックス、各種のアメニティなども豊富に用意されている。
ベッドルームにはちょっとした書斎スペースがあり、仕事を持込めそう。ウッディな雰囲気が心地よい。
寝室に暖炉を設えた客室。薪が弾ける音を聴きながら眠りにつくのは、何ともロマンチック。
家族連れの賑やかな会話が聞こえてきそうな4人用のベッドルーム。様々なルームタイプが用意されているので、用途に合わせて選べる。

明治の気風を体現した見事な建築

現在「料亭俵石」となっているかつての俵石閣の建物もまた、一見の価値がある。元は東京の富豪の邸宅だったものを移築したものとかで、堂々たる日本建築。それも、数奇屋とも本陣とも異なる、明治の気風を体現したかのような伸びやかさ。純和風にとらわれることなく、一部に和洋折衷のモダンな意匠を取り込み、身分や形式にとらわれない、いわば「和の邸宅様式」ともいうべき豪放な明るさに溢れている。欄間の仕掛けや床の間の設え、網代天井の廊下など、随所に匠の技を見ることができ、よほど腕の立つ宮大工の棟梁が手がけたのだろう、今もしっかりしている。こうしたお屋敷でいただく会席料理の数々もまた見事なもので、建物と調和して満ち足りた気分になる。

食事は「料亭俵石」でいただく。料理長が独自に編み出した会席料理は、ほとんどアートの世界。
旬の食材を全国に求めて、季節ごとに異なるメニューで楽しませる。
趣向を凝らして美しく仕上げられた日本料理。この繊細さは世界にも類がないのではなかろうか。
日本料理の伝統を生かしつつ、アレンジメントは大胆にして斬新。
「楽しくなければ料理じゃない」と言わんばかりの味の競演に、思わず舌が踊る。
素材の持つ“舜”の味わいにも気を配る。料理との一期一会に脱帽。
一皿に込められた料理長の心意気。それこそが「美食」の世界だ。
「料亭俵石」の庭園を眺めながらいただく朝食は、これぞ「日本の朝餉」を思わせる丁寧なつくり。こちらも1日を丁寧に生きたいと思う。
土日祝日に提供されるお昼のメニュー(事前予約制)。これを楽しみにやってくるお客さんも多いという。
「ご自分の別荘と思ってのんびりくつろいでいただきたい」と総支配人の西浦 圭司氏。一流のリゾートホテルで経験を積んだプロのホテルマンだ。

箱根仙石原の楽しみ

箱根仙石原の魅力は、深々とした常緑樹の茂る自然だ。明神ヶ岳や金時山に連なる登山コースは仙石原が起点になっており、温泉街の箱根とはまた違った自然の魅力にあふれている。季節ごとに箱根の自然に触れ、足が向けば美術館やカフェに立ち寄り、芦ノ湖を巡ってみる。いや、箱根リトリート villa 1/fに滞在したら、きっと出かけたくなくなるかもしれない。早めにチェックインしてVillaを楽しみ、スパでトリートメントを受け、野趣たっぷりの湯に浸かり、「料亭俵石」で極上の料理をいただいて、暖炉の炎の「ゆらぎ」を眺めながら眠りにつく……。これはまさに“桃源郷”、至福のひと時ではなかろうか。

「箱根リトリート villa 1/f」から徒歩で5分ほどの「ガラスの森美術館」。ヴェネチアン・グラスの名品が揃う。
箱根仙石原の国道75号線沿いにある「星の王子さまミュージアム」。
季節の花々が咲き乱れるヨーロピアン・ガーデンも楽しい。
仙石原エリアにあるポーラ美術館。化粧道具のコレクションがユニーク。
ポーラ美術館の透明感あふれるアート環境が素晴らしい。仙石原のたっぷりした自然の中で作品とじっくり向き合える。
●箱根リトリート villa 1/f(ワンバイエフ)への問い合わせ
Tel.0460-83-9090
https://www.hakone-retreat.com/
●読者プレゼントのお知らせ
読者プレゼントにエントリーいただいた方の中から抽選で1名様に、「箱根リトリート villa 1/f(ワンバイエフ)」のペア宿泊券(夕・朝食付き)をプレゼントいたします。

〈詳細〉
ペア宿泊券:夕・朝食付き
宿泊券有効期間:2019年10月〜2020年3月
宿泊券使用除外日:詳しくは予約時にホテルへお問い合わせください。
※客室のタイプはホテル側にお任せいただきます。

エントリー期間:2019年7月17日(水)〜2019年8月26日(月)

※応募資格:エントリー期間中に、セゾンカードを1,000円(税込)以上ご利用いただいた方。
※当選者の発表は、賞品の発送(2019年9月中)をもってかえさせていただきます。
※(株)クレディセゾンが実施するほかのキャンペーンとの重複当選はございません。

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