World Walking Vol.23 Around the TAIWAN —Taipei, Yilan and Wulai— KAVALANウィスキーのテイスティングセットを3名様にプレゼント
3回に分けて台湾の奥深い魅力をご紹介してきた「Around the TAIWAN」。桃園空港から西側を南下した台湾最古の街「台南」からはじまり、手つかずの自然が残る最南端の街「墾丁(ケンティン)」、そして東側の「花蓮(ファリエン)」や「太魯閣(タロコ)」と巡ってきました。最終回は世界のウィスキー愛好家から注目される蒸留所「KAVALAN」のある「宜蘭(イーラン)」や、台北から気軽に立ち寄れる温泉郷の「烏来(ウーライ)」など、台北と台北から立ち寄りやすいエリアもあわせてご紹介します。
いつ来ても新しい「台北(タイペイ)」
その土地の伝統的な文化や風土が魅力的な台湾の各地。一方で、中心都市である台北市の魅力は国内外や台湾各地のさまざまな文化が織りなす独特のミックス感と、常に変容し続ける新しさではないでしょうか。
その面白さに気付いたのは、台北市の夜市を改めて訪れたときでした。規模の大きさとアクセスの良さから観光客にも人気の「饒河夜市」は、400メートルほどの一本道にお店や屋台が隙間なく並ぶ人気スポット。伝統的な小吃店と雑貨、原住民族料理、スナック、スイーツがずらりと並び、まさに台湾フードの見本市と言っても過言ではありません。しかし、さまざまな地方を訪れた後に改めて眺めてみると、ベースは各地の伝統料理であったり、それらが独自に発展して台北流にアレンジされたものであることに気付かされます。
刺激的なモノとコト
台北市を訪れるたびに新しい発見を与えてくれるのが「華山1914文化創意産業園区」。日本統治時代の酒造工場跡地だったこの場所は、台湾のアートとカルチャーが集積するイベントスペースとしてフルコンバージョンされました。開放的な空間にはセレクトショップやカフェ、書店などが並び、アートイベントなども人気を集めています。ハイセンスなカフェやショップをプロデュースするクリエイティブ集団「富錦樹(FUJIN TREE)グループ」による「FUJIN TREE Landmark」や、カフェと書店が一体となった「青鳥 Blue & Book」など、見所が満載です。
どこか懐かしい湯の郷「烏来(ウーライ)」
そして、台北のもう一つの魅力は、豊富な交通手段によって手軽に近隣の地域まで足を伸ばせること。日本と同じように温泉文化を楽しむ台湾で、保養地として人気の烏来へワンデイトリップなどもいかがでしょうか。この地方を拠点に生活していた「タイヤル族」の言葉で「温泉」を意味する「ウーライ」という地名は、その名の通り日本の温泉街と似た街並みです。南勢渓周辺に温泉街が広がり、弱酸性の炭酸泉による柔らかな湯質が特徴です。台北からは直通のバスで2時間弱、MRTとタクシーなら1時間弱の距離なので、旅の疲れを癒やしに立ち寄ってはいかがでしょうか。
タイヤル族の文化が息づく食体験が楽しい!
烏来での食事はぜひタイヤル族の伝統料理を味わってみてください。豊かな自然で育った新鮮な野菜をたっぷり使うのが特徴で、滋味を活かした繊細な味付けは日本人の舌にも合うと思います。レストランの前には採れたての野菜が並べられ、日本ではあまり馴染みのない食材に興味が湧いてきます。個人的には葉物の野菜を炒めた料理や名産の馬告(山胡椒)を使ったスープ、マッコリのようなお米のお酒などがとても良かったです。温泉街ののんびりとした雰囲気の中で頂く料理は、体だけでなく心にも栄養を届けてくれるようでした。
豊かな田園地帯と青い海の街「宜蘭(イーラン)」
台北からのショートトリップでもう一つおすすめなのが、台北からバスで1時間ほどの街「宜蘭(イーラン)」。東側の海沿いを除いて三方を山に囲まれたこの場所は、2006年に北宜高速道路の雪山トンネルが開通するまで陸の孤島でした。そのため工場などがあまり建設されず、肥沃な大地と水源、そして澄んだ空気に恵まれた豊穣な田園地帯として発達してきました。現在では台北からのアクセスが良くなったため、豊かな自然と新鮮な海と山の幸を求めて、市内の実業家たちが別荘を建てて休暇を過ごす場所へと変化しています。
日本との繋がりを感じる街
蘭陽溪の浸食と土砂の堆積によって広がった蘭陽平原と、雪山山脈から流れ出る豊かな水資源によって台湾有数の穀倉地帯となった宜蘭ですが、その蘭陽溪の支流となる宜蘭川がもたらしたのは恩恵だけではありませんでした。1900年頃の宜蘭川は、毎年訪れる台風によって氾濫し、濁流が田畑や家屋を流してしまいました。多くの犠牲者を出し、疫病の温床となるこの水害を防いだのが「西郷堤防」。西郷隆盛の長男で初代宜蘭庁長の西郷菊次郎が治水工事に力を尽くしたことで、宜蘭川の氾濫は起こらなくなったのだと、たまたま乗ったタクシーのドライバーが教えてくれました。堤防には彼の功績を称えた石碑が建っていますが、地域の人々の心に刻まれていることにこそ、日本と台湾のつながりを感じます。
世界が注目する蒸留所「KAVALAN(カヴァラン)」
そんな宜蘭には、世界中のウイスキー愛好家から注目される「KAVALANウィスキー」の蒸留所があります。この地域一帯に住んでいた噶瑪蘭(カヴァラン)族の名を冠した蒸留所が設立されたのは2005年のこと。初めて「カバラン クラシック シングルモルト ウイスキー」が出荷されたのが2008年、そして2010年にはウイスキーの産地として台湾が初めてモルト・ウイスキー・イヤー・ブックに登場しました。それからわずか10年の間に、台湾初の蒸留所は世界中のアワードを受賞し続けています。
広大な敷地には最新の設備が備わり、スコットランドのフォーサイス社製によるポットスチルから作られるシングルモルトは独特の甘いフレーバーが特徴。蒸留所は見学だけでなく試飲もできるので、ウィスキー好きにはたまらない体験になります。
台湾の奥深い魅力に触れて
今回の取材では北の台北から南は墾丁まで訪れ、島を一周することでいままでの台湾とは全く違う印象を持ちました。その根底には、原住民族の固有の伝統文化や海と山が織りなす雄大な自然環境、そして人々の営みが紡いだ歴史があり、それらが一体となって次の世代の新たな原動力を生んでいるように感じます。まだまだ訪れてみたい場所も多く、この小さな島にはたくさんの発見が詰まっているようです。知れば知るほど、もっと知りたくなる。ぜひ、一度といわず何度でも訪れて、台湾の奥深い魅力に触れてみてください。
※原住民という表現について:日本では差別的な表現になるため、元々その地で暮らしていた人々のことを「原住民」ではなく「先住民」と表現するのが主流になっております。しかし、台湾では「先住民」という言葉には「すでに消滅してしまった現在は存在しない民族」という意味があり、元々その地で暮らしていた人々のことを「原住民」と表現しています。Liberaでは台湾の表現にあわせ「原住民」という表現を使用しております。
<取材協力:柘植亜美(Ami TSUGE)>
2013年に初めて訪れた台湾でその魅力に感動。
現在では台湾公式のインスタグラマーとして、台湾鐵道で台湾を一周するなど、独自の視点で台湾の魅力を発信している。
Taiwan Creative Culture Magazine/PB by Plum Bloom
Instagtram/https://www.instagram.com/ami.plumbloom/
World Walking Vol.21
Around the TAIWAN —Tainan & Kenting—
https://www.e-libera.com/travel/2018/09/worldwalking21/
World Walking Vol.22
Around the TAIWAN —Hualien—
https://www.e-libera.com/travel/2018/10/worldwalking22/
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〈詳細〉
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内容:シングルモルトウィスキー/シングルモルトウィスキー PEATY OAK/シングルモルトウィスキー Concertmaster/シングルモルトウィスキー FINO SHERRY OAK/KING CAR WHISKY
エントリー期間:2019年1月17日(木)〜2019年2月25日(月)
※未成年者の飲酒は法律で禁止されております。未成年の方のエントリーはご遠慮ください。
※応募資格:エントリー期間中に、セゾンカードを1,000円(税込)以上ご利用いただいた方。
※当選者の発表は、賞品の発送(2019年3月中)をもってかえさせていただきます。
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エントリーキーワード/台湾一周
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