琵琶湖畔の小さなホテル セトレ マリーナびわ湖 「セトレ マリーナびわ湖」のペア宿泊券(夕・朝食付き)を1名様にプレゼント

個性的なデザインのセトレ マリーナびわ湖。設計は芦澤竜一氏。早稲田大学理工学部建築学科卒業後、安藤忠雄建築研究所に勤務、その後、独立している。

わが国最大の広さと貯水量を誇る滋賀県の琵琶湖。その琵琶湖大橋の守山市側のたもとにたたずむ客室数14室の小さなホテルが「セトレ マリーナびわ湖」。ヤンマーマリーナに隣接する、湖畔に面したプライベートリゾートといった趣のおしゃれなホテルである。

ホテルはヤンマーマリーナに隣接しており、琵琶湖畔にある。

泊まる気をそそるホテル

琵琶湖の佐川美術館で「生誕110年 田中一村展」を開催していると知って、見に行きたくなった。そこで近くに宿はないかと探していて見つけたのが「セトレ マリーナびわ湖」だった。客室数わずか14室と小さく、湖の岸辺にたたずむ文字通りの「湖畔の宿」。建物が個性的で、チャペルもユニーク。ところが、美術館は月曜日休館で、ホテルは火曜日定休だという。定休日のあるホテルというのは、寡聞にして聞いたことがない。これはますます、泊まる気をそそるではないか。

存在感のある建築美に目を奪われる。
湖側は、正面のたたずまいとはガラリと異なるデザイン。光がたっぷり入る。
琵琶湖を一望するルーフトップテラス。屋上緑化で夏は涼しく冬暖かい。
テラス部分も緑化してあり、「琵琶湖との共生、自然との共生」は徹底している。
ホテルのシンボルツリー「センダン(栴檀)」の木。この風景を見ただけで、気持ちの良いホテルであることが分かる。

ぼーっと過ごすのに最適

京都に住む友人に確かめてみると、すでに何度も泊まったことがあるという。京都と琵琶湖沿いの守山市は30kmほどしか離れていないので、まさに、泊まるために訪れているのだという。「それほど魅力的?」と問うと、すかさず「それほど魅力的!」と返ってきた。ぼーっと過ごすのに最適なのだそうだ。それは何としても泊まらずばなるまい。東京から片道約460km、現地での移動を考えて車で行ってみたが、ゆっくり展覧会を見て、夕刻には楽にチェックインできた。

ホテルに隣接するヤンマーマリーナ。波静かな琵琶湖のマリンライフも楽しめそうだ。
目の前の船着場からヨットやボートで湖に出ることができる。
エオリアンハープという楽器を模したミュージックホール。
自然の風で弦が振動し、建物が共鳴して音を奏でる。建物自体が楽器という、世界でも珍しい「楽器建築」のチャペル。
ホテルから、向かいの比良山系と琵琶湖大橋を一望できる。橋を渡った南は比叡山である。

日常をリセット

セトレ マリーナびわ湖は、ヤンマーマリーナの敷地内にある。マリーナの建物と中空の回廊で結ばれており、マリーナにとっても大切な施設になっているようだ。レセプションデスクの正面に琵琶湖を望むことができ、美しい景色はもうそれだけで大変な“ご馳走”である。ところで、セトレ(SETRE)とは何を意味しているのだろうか。ゼネラルマネジャーの波田裕明氏によると、それは「Re-setを逆に組み合わせてSet-re にしたもの」で、ホテル滞在中に日常をリセットしてもらうことを願ってのものとか。

シッティングスタイルのレセプション。窓の向こうに琵琶湖が見える。
本のソムリエがプロデュースする自慢のライブラリー。琵琶湖にちなんだ本など、その数約200冊。家具はワイスワイス社に依頼して、地元の木材を使って製作したオリジナル。
ブライズルームにはグランドピアノを設置。湖畔で結婚式を挙げるカップルも多い。
チャペルから望む琵琶湖は幻想的。景観価値はまさにプライスレス!
夕刻になるとルーフトップテラスでシャンパンのサービスがある。ぼーっと眺めているだけで気分がなごむ極上のひとときである。
「お客様の笑顔が何よりの報酬」とゲストリレーション課マネジャーの村井友彦氏。「どうしたらもっと喜んでもらえるか、そればかりを考えている」という。
この美しい風景ももてなしのうち。日が落ちるのが惜しまれる……。
客室のテラスにはハンモックも用意。ルーフバルコニーも緑化されており、頬を撫でる風が心地よい……。
琵琶湖と一体となったような客室。客室自体が琵琶湖を望む特等席のようだ。

個と全体の調和

さらに、気になっていたホテルの「火曜定休」についても伺ってみた。「お客様と同様、ホテル自体も私たちスタッフもリセットする必要があるのです。そのために定休日を設けてホテルをリフレッシュし、スタッフも休息をとるのです」。ホテルを運営する株式会社ホロニックは、文字通り「個と全体の有機的調和」を目指すコミュニテイ創造企業。そのためにはいつも、スタッフ自身が快適な状態でなければならない。笑顔でいられるスタッフこそ、サービス業にとって最大の財産と考えているようだ。

滋賀県の恵みをふんだんに使用した「DINING ROOM BY THE BIWAKO」のディナー。料理のジャンルはなく、旬の食材を、最適な調理法で組み合わせながらメニューを構成している。湖西・比良の近江野菜。
パルマ産の熟成生ハムを乗せた近江・大中(だいなか)のトマト。まさに「太陽の贈り物」だ。
“湖の命”湖北の鮎。骨までしっかりいただく。
“大地の力”湖東・近江八幡の近江牛。
一枚のお皿にかける料理のアレンジメントが秀逸。料理人の気持ちが伝わってくる。
お客さんの顔が見えるカウンターキッチンスタイル。近江づくしの料理はここから生まれる。
一杯のコーヒーにもこれだけのこだわり。奥に見えるのはローマピッザを焼く石窯。
朝食は朝日を浴びながらルームサービスでいただく。古株(こかぶ)牧場の湖華舞(こかぶ)牛乳、中村養鶏場の卵、パルマ産24ヶ月熟成の生ハム、ポタージュにしたミネストローネ……うーん、おいしい……。

効率は二の次

「定休日のあるホテル」というのも、確かにあってよさそうだ。24時間・年中無休に慣らされていると、つい、奇妙に感じてしまうが、その精神は館内のすみずみまで染み通っているので、とても居心地がよい。「効率と上質なサービス」の調和は永遠の課題だが、しかし、よくよく考えてみれば「効率」は誰のためのものか、ということになりそうだ。経営する側の都合が、顧客にとって好ましいものになっているのかどうか……。しかし、波田裕明GMはためらうことなく「お客さんの都合が第一、効率は二の次です」と言い切った。

お気に入りのシンボルツリーの下でゼネラルマネジャーの波田裕明氏。「ここは琵琶湖で最高のロケーション。ぜひ、おいでください」と笑顔もさわやか。

一皿に込められた熱い思い

その、いさぎよさを体現していたのが料理だった。近隣の近江産の優れた食材を求めて直接、生産者の元へ足を運び、肉、野菜、魚、乳製品、果物などの旬の食材を食卓に用意する。この地道な努力は、効率とはほど遠い営みに違いない。力のこもった近江づくしの一皿一皿に、地元への愛情、地域との一体感、誠実な思いが伝わってくる。琵琶湖は名高い近江商人を生んだ土地柄だが、「売り手・買い手・世間」の三方よしは、つまるところ「信用」ということに尽きるだろう。誠実は、ビジネスを永続させる極意と思うのだが、どうだろうか。

散歩がてら、ホテルから歩いても行ける距離にある佐川美術館。開館して20年になる。

今も蔵造りの古い町並みが残る近江八幡市の「八幡堀」。近くに近江兄弟社を創業したウィリアム・メレル・ヴォリーズにちなむメンタム資料館など、多くの建築物がある。

近江八幡市に「近江八幡宮」という名の神社はない。「日牟禮(ひむれ)八幡宮」を称して近江八幡と言うようだ。

近江八幡市の風情のある街並みは、どこまで歩いても飽きることがない。

●セトレ マリーナびわ湖への問い合わせ
Tel. 077-585-1125(火曜日定休)
http://hotelsetre-biwako.com/
●読者プレゼントのお知らせ
読者プレゼントにエントリーいただいた方の中から抽選で1名様に、セトレ マリーナびわ湖のペア宿泊券(夕・朝食付き)をプレゼントいたします。〈詳細〉
ペア宿泊券:夕・朝食付き
宿泊券有効期間:2019年2月〜2019年7月
※客室のタイプはホテル側にお任せいただきます。
※除外日等は予約時にご確認ください。

エントリー期間:2018年11月16日(金)〜2018年12月25日(火)

※応募資格:エントリー期間中に、セゾンカードを1,000円(税込)以上ご利用いただいた方。
※当選者の発表は、賞品の発送(2019年1月中)をもってかえさせていただきます。
※(株)クレディセゾンが実施するほかのキャンペーンとの重複当選はございません。

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