自然の感覚を呼び覚ます 保健農園ホテルフフ山梨 「保健農園ホテルフフ山梨」のペア宿泊券(夕・朝食付き)を1名様にプレゼント

ホテルのプログラムの1つ「マインドフルネスヨガ」。あるがままの自分に戻るための時間……。

山梨県山梨市牧丘町の山中にある個性的なデザインの木造ホテル「保健農園ホテルフフ山梨」。医療の視点から心身の健康を保つために必要なアプローチをもとに、施設全体をコーディネートしている。都会生活にゆがみを感じたら、まずは泊まりに行ってみよう!

「保健農園ホテル」という名称に、このホテルのコンセプトが込められている。

ストレスという名の外的圧力

ストレス(Stress)は、簡単に言えば「物体に加えられる外的圧力」ということになる。しかし現代人、特に都会生活者にとってのストレスは、日常の生活から生じる精神的な緊張や、複雑な人間関係による軋轢、仕事上の心労や苦痛などで引き起こされる生体機能の変化、ということになろうか。この「外的圧力」に対しては、自らの「反発力」で対抗する以外にないが、だれもが強靭な反発力を持ち合わせているわけではない。そこで、精神的に落ち込んだり、場合によっては「うつ」などによって肉体に変調をきたしたりすることもある。

「心身を整えるのに華美な装飾は無用」とでも言うかのように、エントランスはシンプルそのもの。
レセプションもロビーラウンジもてらいのない簡素なつくり。
しかし、1歩内部に入ると、個性的な木造の建築美が姿を現わす。
設計は、日本建築学会賞を受賞した沖縄県の名護市庁舎の設計などで知られる象設計集団。
象設計集団は、ル・コルビュジエのアトリエで学んだ吉阪隆正・早稲田大学教授に育てられた設計家のグループ。
屋上に展望塔や植栽を配置して、自然の中に溶け込むようなたたずまいを生みだしている。
アジアンテイストを感じさせながら、どこか修道院を思わせる禁欲的な雰囲気が印象的。
1992年の完成から26年の歳月を経て、美しい経年変化を見せている。
展望塔から南東を望むと、甲州市の街並みが一望のもとに広がっている。

疲れてきたら要注意

ストレスに対抗する反発力を身につけるためには、まずは自分自身が今、どのようなストレス(外的圧力)にさらされているか、気付いておく必要がある。これに気づかないまま心身の変調をがまんしたり放置したりしていると、やがてこじらせて治りにくくなるという。そこで、感じるべきストレスを感じにくくなってきたら要注意のサインである。特に、疲れ果てていると無感動になりやすくなるので、その時点でまずは気づくべきかもしれない。無表情、無反応、無気力……何をするのも面倒くさくなってきたら、かなり重症だろう。

西側に目を向けると、富士山の威容を正面に望むことができる。
館内のいたるところに富士山のビューポイントが用意されている。
チベットの寺院にでもいるような建築美。この位置から眺める富士山は見飽きることがない。
ウッドデッキには富士山のイメージ。この方向に立つと富士山を正面に見ることができる。
とりわけ孤高の姿が美しい富士。その威風堂々とした姿に多くの人が魅了される。
展望塔のハンモックに揺られながら眼下を眺めていると、天空でくつろいでいるような気分になる。
瓦を埋め込んだフロアについ目が向く。建築技術の粋を凝らしていることがよく分かる。
自然の空気をたっぷり吸える芝生の広場。寝転んでいるだけで生き返った心地になる。
雲間から太陽の日が差しはじめる朝まだき。客室にいながら地球の目覚めを味わえる……。

病気ではないが症状はある

ストレスをコントロールすることを「ストレス・マネージメント」と呼ぶそうだ。東洋医学でも、軽い症状はあるが発病に至っていない状態を「未病(みびょう)」と呼んで注意を促している。そこで、いつまでも肩凝りが治らなかったり、冷え性に悩まされたり、肥満が止まらなかったりといった、病気未満の状態にあることが分かったら、「保健農園ホテルフフ山梨」に行ってみよう。経営母体は東京・板橋を拠点に各地で医療施設を展開している翠(みどり)会ヘルスケアグループ。病気になる前に、医療に根ざしたケアを施しておこうというのがこのホテルを開設したネライだそうだ。

薪のはじける音に心がはずむ「暖炉カフェ」。ゆらめく炎を眺めていると満ち足りた気分になる。
ライブラリーの書籍はテーマごとに整理され、ホテルの知性と感性の豊かさを感じる。
思いのほか天井が高いベッドルーム。高原の爽やかな空気に包まれるとよく眠れる。
ホテルの施設「森の保健風呂」へ行き来するのに重宝するお風呂セット。
森の保健風呂には、露天のジャクジーが用意されている。
館内にいながら森林浴が楽しめるバルコニー。天然の空気清浄機が備えられているようだ。
ホテルの夜景がまた素晴らしい。この空気感は木造建築ならでは。

壮麗な木造建築に酔う

このホテル、まずは壮麗な木造建築の素晴らしさに驚かされる。旧東山梨郡牧丘町(2005年に町村合併して現在は山梨市牧丘町)が1992年に、74,500㎡の町有地に総事業費約21億円をかけて開設した「牧丘町オーチャードヴィレッジ・フフ」がその前身。象設計集団が手がけた記念碑的な作品だが、「ホテル」としては丘陵地にもかかわらずエレベーターの設備がなく、動線も延びきっていて、一目で経営効率の悪さが目につく。そこでかなりの期間、閉鎖されていたという。前述の翠会ヘルスケアグループの関連企業である株式会社グリーンドックによって施設が再開されたのは2012年9月のこと。町の宝がようやく息を吹き返したことになる。

「スペース森」へ続くボードウォーク。雨や風、ときには雪を感じながら歩く。
坐禅を担当するのは臨済宗の禅寺、栖雲寺(せいうんじ)の禅僧、宇田 俊明氏。近隣の寺による持ち回りで坐禅の講習が行われている。
心身を整える「調身・調息・調心」の方法を懇切丁寧に教えてくれる。警策に打たれると姿勢が伸びて気持ちがいい。
「からだリセットとセルフ筋膜リリース」を担当する高山 恵子さん。肩の凝りがほぐれ、体幹が整えられる。
背もたれの部分が前傾した特殊な椅子は翠会ヘルスケアグループ代表の新貝 憲利氏の特注とか。頭が上がり、背筋が自然にピンと伸びる。
富士山を眺めながら屋外でストレッチ! これこそ最高の贅沢!
自律神経バランス測定器(パルスアナライザー)でストレスの度合いを測定。ストレスマネージメントは、自分でできるようにしておくことが大切。

自然を感じ、自然に感謝する

ホテルを運営する株式会社グリーンドック取締役の春日 未歩子(みほこ)氏は、医療の現場では精神保健福祉士として患者さんのケアに取り組んできた。「ホテルとしては確かに効率が悪いのですが、自然の中で人間性を取り戻すのにこれほどふさわしい施設はありません。森の中を散歩して、渓流の水に足をひたし、農園で野菜を収穫する。さらに、ヨガや坐禅、ストレッチ運動で心身を整えてもらえば、また元気に仕事に戻れます」と笑顔で語る。何より「自然の美しさ、空気の清々しさ、野菜がもたらしてくれるエネルギーの有り難さを感じてもらえれば、もうそれだけで元気になれます」と屈託がない。

夕食は地元産の野菜と肉が中心のフルコース。写真は「枝豆のキッシュ」。
軽く焼き上げた信州牛は柔らかく、味わいは絶品。写真は「牛もも肉のポワレ、野菜のタルト添え」。
朝食はビュッフェスタイル。スクランブルエッグ、ソーセージ、野菜と豆のグラタン、豆腐と海藻のサラダなど盛りだくさんだが、こちらはこの程度で充分。
ホテルの南側斜面には農園が広がり、野菜づくりの様子を見られる。
オクラの花を初めて見たが、可憐で美しい。
太陽の光をたっぷり浴びてよく育ったピーマン。都会生活だと、野菜が育つところを見る機会はほとんどない。
その日の朝にとれた野菜は「フフ マルシェ」に陳列。滞在客は自由に持ち帰れる。
農園で野菜づくりを担当する金丸 広氏。本職はイタリア料理レストランのシェフだが、野菜を使った料理教室の講師も務める。

時間距離は意外に近い

さて、保健農園ホテルフフ山梨までどう行くか。まず、都心から中央自動車道の勝沼ICまで約100km。車だと1時間半ほど。そこからホテルまでフルーツライン経由で25分。都合、2時間足らずで行くことができる。時間距離は意外に近い。電車でも、JR中央本線の「あずさ」か「かいじ」に乗れば、新宿駅から塩山駅まで約90分。塩山駅北口には11:30〜と14:00〜にホテルから迎えのバスが来ているので、それに乗ると30分ほどでホテルに着く。やはり合計2時間ほど。途中、「勝沼ぶどうの丘」や、武田信玄ゆかりの恵林寺などに寄りながら、のんびり甲州路を楽しむのも悪くない。

よく整備された森林浴のための遊歩道。地面にウッドチップ(木屑)が敷き詰められていて歩きやすい。

手づくり感満載の木の橋。凛とした森の空気を吸うと、気分は爽快!

渓流の澄んだ水に気分も和む。人間もまた自然の一部だということに改めて気づかされる。

より健康になるホテル

本田技研工業を創業した本田宗一郎氏は「病気になってから病院に行ったのでは遅すぎる。健康な人が入院したらさらに健康になる健康院はできないものか」と言っていたそうだが、まさに至言。病気になってからでは医療費は高くつくし、入院すれば社会的損失も大きい。病気になりそうな段階で事前に治癒できれば、本人も社会も助かる。定期的にこのようなホテルに泊まることができれば、ストレスマネージメントも容易になるかもしれない。いや、いっそ病院に入院したつもりでこのホテルにお世話になれば、むしろ経済的かもしれない。「健康保険が使えればもっと健康になれるのだが……」というのはちょっと欲張りすぎだろうか。

ホテルを運営する株式会社グリーンドック取締役の春日 未歩子氏。「こんなホテルがあってもいいじゃないですか……」と笑顔を絶やさない。

●保健農園ホテルフフ山梨への問い合わせ
Tel. 0553-35-4422
http://fufuyamanashi.jp
●読者プレゼントのお知らせ
読者プレゼントにエントリーいただいた方の中から抽選で1名様に、保健農園ホテルフフ山梨のペア宿泊券(夕・朝食付き)をプレゼントいたします。

〈詳細〉
宿泊券有効期間:2019年1月1日(火)〜2019年6月30日(日)
※客室のタイプはホテル側にお任せいただきます。
※除外日等は予約時にご確認ください。

エントリー期間:2018年10月17日(水)〜2018年11月26日(月)

※応募資格:エントリー期間中に、セゾンカードを1,000円(税込)以上ご利用いただいた方。
※当選者の発表は、賞品の発送(2018年12月中)をもってかえさせていただきます。
※(株)クレディセゾンが実施するほかのキャンペーンとの重複当選はございません。

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