World Walking Vol.18 Norwegian Jewel 2 —Excursion— ノルウェージャン ジュエルの寄港地、ニュージーランドのワイナリー「FORREST」の白ワインを3名様にプレゼント
クルーズライフを思いのままに過ごせる「フリースタイル・クルージング」が人気の「ノルウェージャン・クルーズライン」。前回の記事ではクルーズ船「ノルウェージャン ジュエル」で寄港地まで海の上で過ごす「Sea Day」についてご紹介しました。今回は、クルーズ最大の魅力でもある寄港地での「エクスカーション(小旅行)」についてお届けします。
船からしか見ることのできない景色を求めて
飛行機がなかった時代、大陸間で物資や人を運ぶ主な運搬手段は船であり、その国や街の玄関口は港でした。そのため、街は港から開発され内陸へと発展していき、やがて都市へと成長していきます。交易で栄えた港は人や物が行き来し、新しい文化が生まれる場所として多くの人々を魅了したことでしょう。実際に船で新しい陸地へ向かうと、海の遙か向こうにおぼろげながらも大地が見え始め、徐々にはっきりと姿を現してきます。これは飛行機で空港へ降り立つのとはまたひと味違う旅の魅力といえそうです。
オーストラリアのメルボルンから出航してニュージーランドを目指す今回の旅程で、最初にその感動を与えてくれたのは、“地球の彫刻”とも呼ぶべき壮大なフィヨルドでした。

霧の中から徐々に姿を現すフィヨルド。日本では観ることのできない景色に胸が躍ります。
世界遺産の「フィヨルドランド国立公園」
船からの景色を楽しむエクスカーション・プログラムとして用意されていたのが「フィヨルド鑑賞」。フィヨルドは氷河の浸食作用によって大地が削られ、まるで大河のように入り組んだ入り江や湾のことを指します。熟練した大型客船の操船技術が求められるため、ベテランの操舵手が多いノルウェーで始まったクルーズ・トリップのひとつで、360度の水平線から現れるフィヨルドは、まさに船からしか見ることのできない景色です。今回、ノルウェージャン ジュエルが向かったのはニュージーランドの南島タスマン海の「フィヨルドランド国立公園」。複雑な地形を進む圧巻の景色をデッキや客室のプライベートバルコニーから眺めることができました。
ユネスコの世界自然遺産にも登録されている「フィヨルドランド国立公園」には、10カ所以上のフィヨルドがありますが、特に有名なのが「ミルフォード・サウンド」。タスマン海の入り口から15kmほど続く入り江の周囲は1200m級の断崖に囲まれており、大河を進んでいるような錯覚におそわれます。海水面から立ち上がる山岳としては、世界で2番目の大きさを誇る「マイターピーク(標高1800メートル)」、山肌から氷河の雪解け水が流れ落ちる一時的な滝「カスケード」などを眺めていると、ロード・オブ・ザ・リングの世界に迷い込んだよう。次いで、ミルフォード・サウンドよりも大きく、より険しい「ダウトフル・サウンド」、そして最も荘厳な景観を持つとされる「ダスキー・サウンド」と、フィヨルドを満喫できるプログラムでした。クルーズにお出かけの際は、くれぐれも双眼鏡の準備をお忘れなく!
まだ見ぬ寄港地に思いを馳せて
寄港地に寄る前日には「Freestyle Daily(船内プログラム)」と一緒に「Tour Descriptions」というエクスカーションの「しおり」が届きます。寄港地でのエクスカーションは、同じ場所でも牧場ツアーからサファリツアー、観光地巡り、美術館巡りなど、一カ所につき4~6種類ほどが用意されています。このしおりには、それぞれの寄港地で用意されているプログラムの詳細が記載されていて、ディナータイムにこの資料を眺めながらどのツアーに参加するかを検討するのが楽しいのです。
エクスカーションの申し込みカウンターをマネジメントするグレゴリーさんにお話を伺うと、「私たちはクルーズ・ディレクターのダニエルと話し合い、ツアーの見所やどのエクスカーションがどのようなお客様に向いているかを熟知しています。いつでもお申し込みカウンターにおりますので、翌日のエクスカーションの情報はもちろん、気候や街の見所、レストランなど寄港地に関するご質問にお答えしています」とのこと。
申し込みやツアーの詳細は「Shore Excursions」というカウンターで行いますが、NCLのクルーズには英語が苦手な方に嬉しいサービスがあります。人気の航路を中心にインターナショナル・ゲスト・サービスというスタッフが同行(※)し、滞在中の通訳などをお願いすることができます。今回のクルーズで私たちがお世話になった小津 茜(Akane Ozu)さんもその一人。「私たちインターナショナル・ゲスト・サービスのスタッフは、英語を母国語としないゲストの滞在をより快適なものにして頂くためにサポートしております。日本語をはじめ中国語やドイツ語、イタリア語、スペイン語など、ゲストの国籍割合に合わせてスタッフが配置されているので、滞在でお困りのことがあればいつでもお声掛けください」との言葉通り、今回の取材でも通訳などでお世話になりました。
※インターナショナル・ゲスト・サービスのスタッフの同行は、航路によって異なります。
自然と歴史が交差する街「ダニーデン」
ニュージーランド最初の寄港地は、19世紀頃に入植してきたスコットランド人によって開拓された街「ダニーデン」。市議会議事堂やセントポール大聖堂をはじめとするビクトリア様式の建築がならび、開拓の歴史とスコットランドの文化を感じさせます。石造りの重厚な町並みの中には「Toitu Otago Settlers Museum(トイトゥー オタゴ開拓者博物館)」のような近代建築もあり、街を散策するツアーも充実した内容だったようです。
ダニーデンのもう一つの魅力が、オタゴ半島の自然を体験できるネイチャーツアー。今回エクスカーションで選んだツアーは自然保護を目的とした「Natures Wonders」の「Wildlife Tour」。8輪のバギーに乗ってオタゴ半島の突端まで行き、そこからアザラシやペンギンなどの野生動物を観察することができます。さらに、ペンギンビーチでは貴重なイエロー・アイド・ペンギンや、慎重な性格でなかなか姿を見せることのないブルーペンギンの親子や卵を間近に見ることができます。最後はタイアロア岬を一望できる丘までバギーを飛ばして行くのですが、これが実に豪快で爽快。雄大な自然に抱かれる可愛らしい野生動物の姿は、ダニーデンならではの景色です。
火山とフランス人が作った「アカロア」
翌日はクライストチャーチの南東、バンクス半島のアカロアへ。この半島は火山が噴火した後にできるクレーターに海水が浸入し、その後に氷河が浸食したことによって不思議な形の半島になりました。アカロアは、フランスから鯨を追ってたどり着いた捕鯨船によって開拓史が始まったとされ、ニュージーランドで唯一、フランス人入植者によって開拓されました。そのため、街にはフランス語の表記やフランスの版画家「シャルル・メリヨン」の彫像などもあります。この日はクルーズのエクスカーションには申し込まず、港までテンダーボートで送ってもらい街を散策しました。寄港地では必ずしもツアーを申し込まなくても、街まで送ってもらい自分たちでツアーを組んだり、行きたい場所を訪れることもできます。
街ではフリーマーケットやオーガニックスパイスのお店、アウトドアショップをのぞきながらスタッフと話していると、あっという間にランチタイム。美食の街としても知られるアカロア。レストランでランチとクラフトビールを楽しみながらのんびりとした時間を過ごします。ツーリストセンターをのぞいてみると、世界で一番小さなイルカ「ヘクターズ・ドルフィン」に出会えるツアーがあり、最終のテンダーボートに間に合うスケジュールだったため申し込んでみました。クルーズのゲストとは違うツーリストとの会話も実に興味深く、それぞれの旅の話などで盛り上がります。テンダーボートに揺られてノルウェージャン ジュエルに帰ってくると、わが家のようにホッとします。
雄大な大地にブドウ畑が広がる「ピクトン」
最後の寄港地は南島の北東部、マールボロ地方のクック海峡に面した街「ピクトン」です。地平線を望むなだらかな地形が続き、トレッキングやサイクリングなどのアクティビティも人気の港町ですが、広い大地にはワイナリーが点在し、見渡す限りのブドウ畑が続きます。こちらではニュージーランドワインのワイナリーツアーに参加しました。
最初に訪れたのは「Wither Hills(ウィザー・ヒルズ)」。「デキャンター・ワールドワイン・アワード」や「Romeo Bragato Wine Awards」を受賞するワイナリーです。ワインが樽で熟成されているカーブでのテイスティングは、ピノ・ノワールやソーヴィニヨン・ブランなどの代表的な銘柄。ガイドのヘクター氏はこのワイナリーの魅力を「最高のワインは、最高の畑から作られる」というモットーにあると説明します。ワイナリーで傾けるグラスからは、マールボロ地方という大地の特徴(テロワール)を感じることができるでしょう。時間にゆとりのある方は、ぜひワイナリーのレストランでランチと共に楽しむのがおすすめです。
続いて訪れた「FORREST(フォレスト)」は、ニュージーランドを代表するワイナリーの一つで、その歴史は1988年に始まりました。数々のアワードを受賞するだけでなく、ワイン畑を101km走るサイクルイベント「グレープライド」のメインスポンサーとしても知られています。こちらでもソーヴィニヨン・ブランなどをテイスティングしたのですが、太陽と心地よい風の中でワインを楽しむひとときこそ、作り手が本当に伝えたいことなのだと感じます。
最後に立ち寄ったワイナリーが「ALLAN SCOTT(アラン・スコット)」。こちらもレストランが併設され、地元の食材とのペアリングが楽しめます。大手ワインメーカーで経験を積んだアラン・スコット氏が手がけるワインはこのマールボロ地方のスタンダードと評されるだけでなく、シャンパーニュの製法で作られるスパークリングワインなど、意欲的な取り組みも高く評価されています。
いずれのワイナリーも創業一族が中心となってニュージーランドワインへ情熱を注いでいる姿が素晴らしく、その作り手と共にワインを味わうことができるのは、ワイン好きならずとも素晴らしい体験になると思います。
旅のセレンディピティを求めて
こうしてニュージーランドの寄港地を巡り、私たちの最終寄港地であるウェリントンへとノルウェージャン ジュエルは向かいます。船から下りる前にキャプテンのペレ・フレドリクソン氏にお話を伺いました。「普段着のままで特別な体験を提供するのがNCLの魅力だと思っています。何を食べるか、何を観るか、一人で過ごす静かな時間など、クルーズにおける最高の時間は人によって違ってよいと思います。それが私たちの考えるフリースタイル・クルージングなのです。そして、私をはじめすべてのクルーは、クルーズを通して出会うすべてがゲストへのギフトになることを願っています。それは船からしか見ることのできない景色、寄港地での思いがけない素晴らしい体験、偶然にも同じ船で同じ時を過ごす人々との出会いです。ぜひ、大切な人や仲間と一緒に私たちの船に遊びに来てください。きっと思い出に残る旅になると思います。」
前編と後編の2回に渡ってご紹介したノルウェージャン ジュエルのクルーズ。船の上で過ごす「Sea Day」と、寄港地を巡る「エクスカーション」は、どちらもクルーズの魅力が詰まっていました。それは、キャプテンの言葉にあるように、自分でも思いがけない素敵な偶然との出会いに溢れているということ。特に、ゲストとの交流や船上のエンターテイメントの隙間に生まれる“何もしない”という時間は、かけがえのない体験でした。のんびりと水平線を眺めながら静かに自分と対話する機会は意外にも得がたい経験で、贅沢な過ごし方のように思います。今後は日本での展開も充実していく予定のノルウェージャンクルーズライン。ぜひ、セレンディピティを求めてそれぞれのフリースタイル・クルージングを体験して欲しいと思います。

キャプテンのペレ・フレドリクソン氏。「クルーズのキャプテンという仕事は私の天職だ」と語る表情は、実に穏やか。

ノルウェージャン ジュエルで過した時間は、かけがえのない体験となりました。
World Walking Vol.17
Norwegian Jewel 1 —Sea Day—
ニュージーランドのワイナリー「Winther Hills」と「ALLAN SCOTT」のワインをセットで2名様にプレゼント
https://www.e-libera.com/travel/2018/04/worldwalking17/
※こちらの記事は2018年5月25日(金)まで読者プレゼント応募受付中です。
www.ncl.com
エントリー期間中、セゾンカードを1,000円(税込)以上ご利用いただいた方で、読者プレゼントにエントリーいただいた方の中から抽選で3名様に、Norwegian Jewelの寄港地ニュージーランドにあるワイナリー「FORREST」の白ワイン「THE DOCTORS’ RIESLING 2016」をプレゼントいたします。
〈詳細〉
ニュージーランドワイナリー「FORREST」の白ワイン「THE DOCTORS’ RIESLING 2016」
・FORREST THE DOCTORS’ RIESLING 2016(フォレスト ドクターズ リースリング 2016)
・750ml入り
エントリー期間:2018年5月17日(木)〜2018年6月25日(月)
※未成年者の飲酒は法律で禁止されております。未成年の方のエントリーはご遠慮ください。
※当選者の発表は、賞品の発送(2018年7月中)をもってかえさせていただきます。
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