World Walking Vol.14 Paris L'Atelier du VinのワインオープナーとGIMEXのアイスバッグをセットで3名様にプレゼント

四季折々、いつ訪れても様々な表情を見せるフランス・パリ。ファッションやアートはもちろん、独自のライフスタイルを発信する場所であり、そのトレンドには世界中が常に注目しています。私たちが憧れるパリジャン、パリジェンヌのセンスは「質素でありながらも本質を大切にする」と言われるフランス人らしいこだわり。そんなパリの素顔に出会うべく、アパルトマンに滞在した「暮らすような旅」をご紹介します。

アパルトマン・ステイで「暮らすように旅をする」

ここ数年で世界的にも注目が集まっているアパートメントタイプの宿泊施設。その特徴はリビングルームやベッドルームなどのスペースに加え、キッチンが備わっていること。さらに、基本的な調理器具や食器など、通常の暮らしに必要な設備が備わっているので、旅をしながら現地に暮らしているような体験ができます。中・長期の滞在が前提となった充実の設備に、パリ滞在者の間でも人気があります。

世界有数の美食大国フランスには、美味しい食事を求めてパリを訪れる人も少なくありません。しかしバターをたっぷり使った伝統的なフレンチは量も多く、毎日のディナーとなると胃にもお財布にも負担がかかります。それではせっかくの本場のフランス料理を存分に楽しむことはできません。そこで、マルシェやブーランジェリーが充実しているパリでは、街中を散策しながら美味しいものを見つけて持ち帰り、自分で調理して楽しむのもおすすめなのです。
外食が高いパリですが、市民の暮らしを支えるマルシェやスーパーマーケットで売られている食材は驚くほどリーズナブル。日本では高級食材のフォアグラなども気軽に購入し試してみることができます。
現地の人に混ざって買い求めた新鮮な野菜でサラダを作り、キッシュやチーズなどのお惣菜を片手にワインを傾ければ、気分は一気にパリの住人。部屋でのディナーも素敵な思い出に。

交通のアクセスの良いオペラエリアで見つけたアパルトマン。キッチン、リビングダイニング、ベッドルームの1LDKの広さ。

キッチンには備え付けの調理器具や食器があり、本格的なメニューにも挑戦できる。

ある朝の朝食。スープ、サラダ、フルーツ、バケットというシンプルなメニューで。パリの空気を感じながら味わう朝食は格別。アパルトマンならではのひととき。

メトロに揺られて

便利で乗り降りがしやすく、市民の重要な足になっているパリのメトロ。パリジャン、パリジェンヌを眺めながらパリの日常を味わうことができます。

パリのメトロ(地下鉄)は1900年のパリ万博に合わせて開通してから200年もの歴史を持ち、1号線から14号線まであります。パリ市内をくまなく網羅しているので、渋滞が多くタクシーがなかなか捕まらない市内の移動にとても便利です。メトロの車両は、自動ドアが設置されている路線もありますが、多くの路線では手動式のドアが設置されています。ドアのレバーやボタンは固い為、最初はドアを開けるのに苦戦することも。メトロ構内や車内に現れるギターやアコーディオンを持ったストリートミュージシャンが奏でる音に耳を傾ければ、何十年も変わることのないクラシックなパリの日常に出会えるでしょう。

料金は一律1.7ユーロ、10枚綴りのCarnetと呼ばれる回数券(13.7ユーロ)が便利。
駅には時刻表はなく、約5分間隔でやってくる車両を待ちます。駅が古い為ほとんどの駅にはエスカレーターエレベーターがないクラシックな造り。
中吊り広告や網棚、つり革がないシンプルな車内。シートは4人掛けのボックス席がメイン。
タイルで装飾された1号線GeorgeV駅構内のファッショナブルな壁面はアートの街ならでは。

お気入りのブーランジェリーを探して

フランスのパンやお菓子は世界一美味しいと言われるように、フランス人にとってパンはただの食材という枠を超えて、ひとつの文化であり誇りであるとも言います。
パリを訪れると街のあちこちに「Boulangerie(ブーランジェリー)」と看板をあげるパン屋を見かけることができます。パン屋=ブーランジェリーではなく、Boulangerieの語源、”Boule”は「球を作る人」。すなわち「地球を作る人」を表し、「神の仕事」を意味するそうです。自ら小麦から選び丁寧に焼き上げる技術をもったパン職人のみがブーランジェと呼ばれ「Boulangerie」と看板を掲げることを許されます。
パリ市内には1000軒以上のブーランジェリーがあり、パリっ子たちにはそれぞれお気入りの店があると言います。そんなブーランジェリーの激戦区であるパリでは、その年1番美味しいバゲットを決める「バゲットコンクール」が毎年開催され、上位入賞すれば翌日には長蛇の列ができることでも有名です。
ブーランジェリーで買ったバケットを小脇に抱え、メトロに乗ってアパルトマンに帰れば、パリっ子の日常を体験できるでしょう。

パリ市内でもブーランジェリーの激戦区と言われるモンマルトルの人気店「PAIN PAIN」。2012年にバケットコンクールで優勝したオーナーのお店。
ショーケースには丁寧に作られた美味しそうなパティスリーが並びます。
次々と売れていく一番人気のバケットはレジ裏に。パリっ子たちは1人で3本4本のまとめ買い。
平日夕方6時過ぎには会社や学校帰りの人々で長い行列ができる。

サロン・ド・テで古き良きパリの雰囲気を楽しむ

パリの街を歩くとカフェのテラスでエスプレッソやグラスワインを片手に気ままに時間を過ごすパリっ子の姿が目に止まります。彼らにとってカフェでのひとときは毎日の習慣のようなものだと言います。パリではカフェの他に「SALON DE THE(サロン・ド・テ)」と呼ばれるティーサロンがあります。サロン・ド・テはフランス語で「喫茶店」と言う意味で、お茶やコーヒーと共にケーキや食事を楽しむことができます。カフェは飲み物を飲むところで通常食事の提供はされません。

パリ市内には素敵な内装のサロン・ド・テが何軒もあり、朝早くから営業しているサロン・ド・テでは、お茶やエスプレッソと共に焼きたてのクロワッサンやヴィエノワズリーを楽しむことができます。美味しい食事やスイーツと共におしゃべりが大好きなフランス人が時間を忘れて優雅に過ごすサロン・ド・テは、いってみればパリっ子の社交場なのです。少しだけお洒落をして、サロン・ド・テのクラシックな空間で楽しんでみてはいかがでしょうか。

日本でも人気の高い「Mariage Frères(マリアージュ・フレール)」本店。木製の棚に紅茶の缶がずらりと並べられ、パリの古き良きイメージにぴったりなアンティークな雰囲気。

「マリアージュ・フレール」の本店にはサロン・ド・テが併設されており、お気入りのお茶と共に食事やスイーツが楽しめる。

紅茶と一緒に食べた時のバランスを考えた、茶葉のフレーバーを効かせた香り豊かなスイーツが絶品。

チュイルリー公園の傍に店を構えるセバスチャン・ゴダールのパティスリー「Sébastien Gaudard Pâtisserie」。観光地の中心とありテラス席も常に満席。
ショーケースには昔ながらの味わいのケーキ類が並ぶ。
秋の味覚マロンクリームがたっぷりサンドされたシューケーキ。南部鉄器の土瓶で提供される紅茶も美味しい。
古美術品の収集家でもあるセバスチャン・ゴダールのコレクションの一部が飾られた店内。

美食の国で支持されるBIOとは?

パリのスーパーマーケットやマルシェに足を運ぶと必ず目にするのが「AB(Agence BIO)」マーク。日本ではオーガニックと呼ばれる「有機農法」が、フランスではBIO(ビオ)と呼ばれています。美食の国であり農業大国でもあるフランスでは、以前から関心のある人々はいましたが、ここ数年でBIOが大きなムーブメントとして加速しています。近年市内にはBIO専門のスーパーマーケットが数多く出来ており、食品はもちろん化粧品や日用雑貨にいたるまで幅広いジャンルでBIO製品が扱われています。日本のオーガニック製品は選択肢も少なく、高額で敷居が高い印象ですが、フランスでは通常品の1~2割高と買い求めやすい価格設定。より安全でおいしいものを求めるフランス人にBIO製品は急激に浸透し、支持されています。

街の至る所で目にするフランス政府が認定する有機農産物認定「AB」マーク

BIO(ビオ)とは

フランス語で「有機農法」を意味するビオ(BIO)。フランス国内では、フランス政府が認定する有機農産物認定「AB(Agence BIO)」マークと、EU加盟国共通マークの2種類の基準を設けています。ABマークのある野菜や肉などは、100%有機農法に沿って作られたもの。加工品に関しては、95%以上が有機農法に基づくものとされています。加工品であっても、添加物が極めて少ないのが特徴です。

ビオマルシェで出会う秋の味覚

左岸6区で毎週日曜日に開催される「Marche Raspil(マルシェ・ラスパイユ)」は、1989年から続く最も古いビオのマルシェ。有機栽培であることを認証された「AB」ラベルの商品を扱い、 無農薬や有機栽培で育てられた野菜、オイルや果物、チーズや肉、手作りの化粧品、石鹸などあらゆるものを買うことができます。マルシェ・ラスパイユでは、こだわりの美食だけでなく健康志向で自然派志向のパリっ子たちで毎週賑わっています。

食物本来の味が楽しめるとフランスで人気のビオ食材ですが、実際に食べてみると味わいの違いに驚かされます。もともと食材の宝庫であるフランスですが、野菜などをそのまま味わうサラダなどでは味の違いは歴然。食に並々ならぬこだわりをみせるフランス人にとって、ビオ食材は「おいしい」という大前提に、更に健康や安全といった要素が加わり支持されているのでしょう。

ビオ食材を求めて日曜の午前中から賑わうラスパイユのビオマルシェ。
収穫したばかりの新鮮な秋の野菜がずらり。ビオの野菜は色が濃く野菜本来の味が濃厚なのが特徴。
フランスのビオ栽培によって生産された日本原産の秋の果物「柿」。
秋の味覚を閉じ込めた農家で手作りされたジャムや瓶詰め類。
「BIO」のラベルが貼られた鴨や鶏は皮の表面に張りがあってフレッシュ。
農薬や殺虫剤、化学肥料、除草剤などを一切使用していない牧草を食べた牛、山羊、羊から作られたビオチーズ。
パリの秋の味覚のひとつである牡蠣も生産地毎に売られており、店主がその場で剥いて食べさせてくれる。
自然のままの製法で作られたビオワインは、1本10ユーロ以下ととてもリーズナブル。お気入りの農家のものをダース買いしていくパリっ子も。
ビオマルシェで買い物を済ませ帰っていくパリジェンヌたち。

日曜は公園でのんびり過ごす

晴れた日曜日の公園では、青い空の下お散歩や読書、お昼寝をするパリっ子の姿を目にします。
日曜日はパリ市内のお店が休日のため、パリっ子の多くは午前中にマルシェへ出かけて買い出しを済ませ、午後は公園で家族や友人とゆっくり過ごします。
フランス人はとにかくピクニックが大好き。気候の良い季節には芝生の上で食べ物やワインを持ち寄り夜遅くまでおしゃべりを楽しみます。パリ市内には、心地よくリラックスできる公園が数多くあり、リフレッシュに最適な場所になっています。
マルシェで買った美味しいものを持って公園でゆっくりとした時間を過ごしてみるのも贅沢な旅の時間になるのではないでしょうか。

日曜のチュイルリー公園。街路樹の下の木陰で余暇を楽しむパリっ子たち。

公園内の至る所に設置されたベンチや椅子でくつろぎ日光浴を楽しむ。

公園近くのマルシェのクレープ屋台。熱々の出来立てを公園で味わう。

フランスの食卓には欠かせないヘーゼルナッツのチョコクリーム「nutella」を挟んだシンプルなクレープ。

シンプルこそ最上の暮らし方

パリを暮らすように旅してみると、「質素ながら本質を大切にする」部分をほんの少し垣間見ることが出来ました。美食の国と言われますが、彼らは美味しいバケットとワインがあれば幸せだと言います。他人と比較することなく、自分が求める物に対して素直に向き合う彼らの暮らしは、削ぎ落とすことで本質に迫る「足るを知る」充実感に満ちているように感じます。本当に大切にできるものだけを厳選し、長く愛せるライフスタイルこそ、憧れる暮らし方なのかもしれません。

街行くパリジャン、パリジェンヌのファッションをカフェで眺めたり、メトロに乗って知らない街を散策したり、マルシェでおいしいものを買ってアパルトマンで味わう。街の至る所に点在する観光スポットを巡る旅も魅力的ですが、パリっ子と同じ目線で街を眺める「暮らすような旅」はいかがでしょうか?パリの今の空気を感じながら何気ない日常に触れ、ガイドブックには載っていない「自分だけのパリ」を発見してみるのもよいものです。

時を経ても色褪せることのないパリで最も有名な景色。

文・写真:早川 七実(はやかわ ななみ) Buyer/creative Director
ファッションから雑貨、食、旅など、ライフスタイルにまつわる商品の買い付けや新規ブランドの立ち上げ、新商品の企画開発など、ブランドのクリエイティブディレクターを務める。
世界をフィールドに様々な人とのコミニュケーションの中で、新しいものや面白い人を発掘し、ものと人を繋げ、ビジネスへと展開している。
SØMME by Nanami Hayakawa/http://nanamihayakawa.com/

●この記事に関するお問い合せ
株式会社ゾディアック Libera編集部
Tel. 03-6380-0530 info@zodiac1987.com
●読者プレゼントのお知らせ
エントリー期間中、セゾンカードを1,000円(税込)以上ご利用いただいた方で、読者プレゼントにエントリーいただいた方の中から抽選で3名様に、L’Atelier du VinのBlack Black(ダブルレバー式ワインオープナー)とGIMEXのICE.BAG(アイスバッグ)をセットでプレゼントいたします。

〈詳細〉
ワインオープナー:L’Atelier du VinのBlack Black(ダブルレバー式オープナー)
「L’Atelier du VinのBlack Black」は1926年に創業したフランス最大のワインアクセサリーメーカー。Black Blackは1970年から作られているダブルレバー式のオープナーです。ハンドル部分は栓抜きとして使用できます。
サイズ:幅6.2×奥行3.6×高さ17cm
素材:亜鉛合金、スチール

アイスバッグ:GIMEXのICE.BAG(アイスバッグ)
GIMEXのICE.BAG(アイスバッグ)は、ボトルバッグとしてだけではなく、氷と水を入れることで、ワインクーラーとしても使える優れもの。軽量でコンパクトなデザインはパーティーやアウトドアシーンでも活躍します。
サイズ:約幅11×奥行11×高さ25.5cm
重量:約135g 材質:PVC(厚さ0.5mm) 耐荷重:4kg

エントリー期間:2018年1月17日(水)〜2月26日(月)

※当選者の発表は、賞品の発送(2018年3月中)をもってかえさせていただきます。

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