World Walking Vol.9 CANADA TORONTO シャトー・デ・シャーム・ワイナリーのワイン3本セットを3名様にプレゼント
2017年に建国150年を迎えたカナダ。首都こそオタワに譲るものの、トロントはカナダ最大の都市であり、カナダ経済の中心地でもあります。トロント市民と一括りに言っても、その出身地は100カ国以上ともいわれ、今なお世界中から多くの人々が移り住んできています。“人種のモザイク”と呼ばれるほど人を惹きつけるこの街は、カナダの玄関口だけでなく、誰もが心地よく過ごせる“世界のロビー”を目指しているように感じます。カルチャースポットからナイアガラの滝周辺まで、いまのトロントをご紹介します。
街を彩る賑やかな建築群
トロントは「Four Seasons Hotels and Resorts」の創業者イサドア・シャープが、最初に自分のホテルを開設した地としても知られています。彼はトロントのライヤソン大学の建築学科を卒業していますが、街中を彩る建築群は、彼の感性に大きな刺激を与えたことでしょう。街を歩くと、あちこちでユニークな公共建築に出会います。
ひときわ大胆な外観のロイヤル・オンタリオ博物館は、ダニエル・リベスキンドが手掛けたもの。古い建物をそのまま残しながら、増築部分が大きく飛び出した造形は、鉱物の結晶をモチーフにしたそうです。化石などを多く展示する博物館らしいデザインです。
一方、ガラス張りの巨大な船のように見えるオンタリオ美術館は、かの有名な建築家、フランク・ゲーリーによるもの。彼もまたトロント出身の建築家で、スペインのビルバオにあるグッゲンハイム美術館同様、金属の素材を用いながら硬さを感じさせない有機的なフォルムで、彼らしい独創的なファサード(建築の正面部分)を生み出しています。
近代建築以外にも、トロント大学や教会、ディスティラリー(蒸留所)地区に現存するビクトリア時代の産業建築など、街全体がさまざまな時代のアーティストによる建築物の競演で成り立っています。
世界中の料理が楽しめる街
多くの人種が集まるトロントのレストランは、およそ7,000軒にものぼります。チャイナタウンで中国語が飛び交う中での本格中華、リトルイタリーでお昼から飲むワインとパスタ料理、ダンフォースのグリークタウンで食べるギリシャ料理のムサカ(伝統的なグラタン)やサガナキ(チーズ料理)など、1日で世界中を旅している気分になります。他にも、インド料理からアルゼンチン料理、メキシコ料理、タイ料理、エチオピア料理など、トロントでは食べられない国の料理はないと言っても過言ではないほど、多種多様なレストランが軒を並べています。
さらにローカルな雰囲気を楽しむなら、ぜひマーケットへ。200年以上にわたって地元の台所として賑わってきた「St. Lawrence Market(セントローレンス・マーケット)」は、魚介から肉や野菜まで、地元で採れた新鮮な食材が揃い、フードコートのようなスタイルで世界中の料理を楽しめます。ショルダーベーコンにコーンミールをつけたカナダの名物料理「ピーミール・ベーコン」もぜひお試しあれ。
盛り上がるトロント・ファッション
YORKVILL(ヨークヴィル)のブロア・ストリートを中心に、トロントではハイブランドからトロント発祥のベンチャーブランドまで勢いが増しています。もともとカナダ発のブランドはいくつもありますが、ここ数年は特にローカルブランドが盛り上がっている様子。その背景には、最近の世界情勢によってさまざまな国から多くのクリエイターやデザイナーが安全なトロントを目指して移り住んできたことが挙げられます。彼らに影響を受けたことでトレンドやハイファッションに関心を持つ若者も増え、最近では新作のスニーカーを求めて朝からお店に並ぶ姿も目にします。
また、このトレンドは若者だけではないようです。プレミアブランドの路面店が増えている背景には、世界中の投資家やIT事業による富裕層が近年、著しく増加したことが挙げられます。一方で、もともとヨット遊びやアウトドアアクティビティが盛んな上に、北米でも有数のビジネス街、金融街として知られたトロント。空前の好景気が押し寄せたことで、高級車や高級ブランドに身を包む人たちが急増しています。思いおもいのファッションを楽しんでいる様子は、見ているこちらまで楽しくなってきます。
家族で過ごすテーマパーク「ナイアガラの滝」
トロントから日帰りで行ける観光名所として「ナイアガラの滝」があります。様々な映画の舞台にも使われる名瀑布ですが、最近ではアスレチックアトラクションが人気です。2016年7月にオープンした「Mist Rider Zipline to the Falls」は、連日売り切れの人気ぶり。ナイアガラに向かって空中を滑走する爽快感は、一度やったら病みつきになりそうです。こうした人気を受けて、2017年5月には 「Whirpool Adventure Course」もオープン。こちらは体を命綱に繋いで遊ぶアスレチックジム。今後もこうしたアクティビティが充実することで、家族で過ごすテーマパークとなりそうです。
また、周辺にはゴルフ場も多く、週末にはたくさんのゴルファーも見かけます。2000年のカナディアン・オープンでタイガー・ウッズが劇的な優勝を飾った「グレン・アビー・ゴルフ・クラブ」も、ゴルファーの聖地として知られています。ほかにもロードバイクでサイクリングを楽しむ人たちや、公園でピクニックを楽しむ家族など、自然と触れ合うスポットとしても人気です。
世界中のワインを楽しめる「ナイアガラ・オン・ザ・レイク」
ナイアガラの滝からトロントまでの間にあるのが、ナイアガラ・オン・ザ・レイク。広大なブドウ畑と高級別荘地の広がるこのエリアには、30軒ものワイナリーがあり、ワイン好きにはたまらない場所と言えます。今回取材した「Chateau Des Charmes(シャトー・デ・シャーム)」は、フレンチ・アルジェリアのポール・ボスクさんによるこだわり抜いたワインづくりが評判です。ポールさんはブルゴーニュ大学でワイン造りを学び、この地でフランスの伝統的なワイン造りを実践しています。日本語によるパブリックツアーも用意しているので、ワイン好きには貴重な体験になることでしょう。
カナダと言えばアイスワインが有名ですが、ほかにもテロワール(土地の風味)を生かした上質なワインがたくさん作られています。小規模で丁寧な作りにこだわるワイナリーが多いため、日本まで輸出されるワインは少ないようですが、環境や持続性に配慮した最先端の醸造技術は世界からも注目されています。フランス系ワインのすぐそばにはイタリア系移民のオーナーが経営するワイナリーがあり、その近くにはドイツ系のワインを作るワイナリーが……といった具合に、この地のワイン文化は移民たちによって作られたものなのです。ある意味、移民による多様性の恩恵を最も受けている場所と言えるかもしれません。
街全体がテーマパーク
ヒッピー文化が色濃く残る「Kensington Market(ケンジントンマーケット)」では、ジャズバーやライブハウスが盛り上がっています。また「アート+デザイン・ディストリクト」の別名を持つ「ウエスト・クイーン・ウエスト」では、アートイベントやワークショップが頻繁に開催されています。一方で、クラブミュージック好きは「Drake Hotel」のクラブ「Underground」をはじめ、クイーン・ストリート・ウェスト周辺のクラブに集まります。
春から夏にかけてベストシーズンを迎えるトロントでは、短い夏をめいっぱい楽しむために街中でイベントが開催されます。音楽イベントやアートイベントなどはもちろん、歴史的な建造物内部など普段は一般公開されていない場所を解放するイベント「Doors Open」など、興味深いイベントが盛りだくさん。公園ではヨガやランニング、自転車などのスポーツイベントも開催され、週末ともなると街自体がテーマパークのような賑わいを見せます。
自由でクリエイティブな風土が多様な表情を作る
世界でも最も暮らしやすい街の一つとして挙げられるトロント。街を歩けば、多様な言語とライフスタイルが混ざりながら、住民たちが心から暮らしをエンジョイしている様子が伺えます。ビクトリア様式の住宅が残るローズデールやフォーレストヒル、摩天楼の金融街、ヒッピー文化が色濃く残るケンジントン・マーケット、新陳代謝が激しいウエスト・クイーン・ウエストなどなど、コンパクトで動きやすい街ながら、実に多様な表情を見せています。
また、近年ではAI立国を目指すカナダ。トロントはその最先端を行くと言われ、Googleはモントリオールに次いで2番目のAI研究施設をトロントに開設すると発表しました。その昔、インシュリンの発見によって世界に貢献したトロント大学は、今度はAIで世界を驚かせることになりそうです。こうしたクリエイティブな発想が、自由でオープンな風土を育んでいると言えそうです。それとも、自由でオープンだからクリエイティブなのでしょうか。見所の多いトロントですが、今後はこうした最先端のIT産業で脚光をあびることになるかもしれません。建国150年の節目を迎えてますます盛り上がるトロント。住みやすく風通しの良い街として人気を集める街の魅力を、ぜひご自身で確かめてみてはいかがでしょうか。
トロント政府観光局(日本語)
http://seetorontonow.jp/
※英語版と日本語版では一部内容が異なります。最新情報は英語版をご確認ください。
エントリー期間中、セゾンカード・UCカードを1,000円(税込)以上ご利用のうえエントリーいただいた方の中から抽選で3名様に、ナイアガラ・オン・ザ・レイクのワイナリー「シャトー・デ・シャーム・ワイナリー」のワイン3本セット(赤・白・アイスワイン)をプレゼントいたします。
〈詳細〉
・白ワイン/2015 BARREL FERMENTED CHARDONNAY(2015 シャルドネ バレル発酵)750ml
・赤ワイン/2015 Gamay Noir ‘Droit’(2015 ガメイ ノア ドア)750ml
・アイスワイン/2015 Vidal ICEWINE(2015 ビダル アイスワイン)200ml
エントリー期間:2017年7月14日(金)〜2017年8月25日(金)
※当選者の発表は、賞品の発送(2017年9月中)をもってかえさせていただきます。
※未成年者の飲酒は法律で禁止されております。未成年の方のエントリーはご遠慮ください。
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