"日本のエーゲ海”岡山県牛窓の感動ホテル ホテル リマーニ 夕・朝食付きペア宿泊券を1名様にプレゼント
弘法大師・空海が、暴風雨のため1年遅れて第16次遣唐使船に乗り込み、大阪の住吉津を出発したのは804年のこと。途中「瀬戸内海で風待ち、潮待ちをしながら水や食料を積み込んだ」とされるのが岡山県の天然の良港「牛窓」である。江戸時代には朝鮮通信使の宿泊地にもなった歴史のある港町だ。現代ではオリーブが実る“日本のエーゲ海”として静かな人気を博している。
牛窓って、どこ?
天満屋が所有するホテル
それが今回、改めて訪れてみて、内部が全く生まれ変わっているのに驚いた。30年前の創業時から岡山の名門百貨店グループ「天満屋」がオーナーだそうだが、当時はそれとは気がつかなかった。それが今回は正面に「天満屋ホテルズ&リゾーツ」と明示され、天満屋グループのホテルであることを前面に打ち出している。当時は他にもいくつかホテルを所有していたそうだが、現在は瀬戸大橋を一望する「せとうち児島ホテル」(倉敷)と、この「ホテル リマーニ」だけを残したそうだ。
プロのホテルマン
劇的なリニューアルを経て再オープンしたのは2016年6月のこと。話を伺おうと支配人に声をかけたところ、登場したのはハワイ出身で日系三世の米国人、専務取締役総支配人のケネス・ミツツネ氏だった。漢字にすると「光常国男」になるのだとか。10歳のころ、ハワイのホテルで「ブロンドの髪をポニーテールに結った美しい女の子を見かけて以来、そんな職場に憧れてホテルマンを目指した」というロマンチスト。その後、スイスのローザンヌ、ルセーヌなどのホテル学校で学び、さらに米コーネル大学のホテルスクールでホテル経営を学んだプロのホテル経営者だ。
コンセプトはギリシャ
世界各地の一流ホテルで支配人を務めてきたミツツネ氏が、またどうして牛窓へ……。「縁あって岡山市のホテルの経営を頼まれて、2年の約束で再建を果たしたのでハワイへ戻ろうとしたら、こちらのオーナーが、うちのホテルのマネージメントも頼みたいと相談されて」2つのホテルの経営を引き受けることになったのだそうだ。そこで、ホテル リマーニのパブリックスペースを全面改装、“日本のエーゲ海”と呼ばれる牛窓にふさわしい「ギリシャをコンセプトの中心に据えたホテル」に造り替えたというわけ。プロの手によって、ホテルは見事に変身を遂げている。
すべてが本物
そこで心がけたのは「すべて本物」を用意することだったという。料理は生粋のギリシャ料理。そのため、国籍こそオーストラリアだがギリシャ出身のシェフを採用。料理の素材もギリシャはもちろん、パリの中央市場など、欧州各地から取り寄せている。日本人の舌に合わせて無理に味付けを変えたりしていないので、神戸から船でやってくるギリシャ総領事などは「これは本物のギリシャ料理」と感激、度々訪れているそうだ。朝食も、お手軽なビュッフェスタイルにはせず、あくまでフルサービスが基本だ。
これぞ、ホテル!
なぜ、そこまでこだわるのか。それは、目指しているのが「THE HOTEL(これぞ、ホテル!)」だからだ。「せっかく牛窓までおいでいただいたのに、まがいもののサービスでは申し訳ない。ぜひ、本当のホテルサービスとはこういうものだ、というところをお見せしたい」という。そのためには労を惜しまず、アイデアを駆使して、誠実に仕事に取り組むことをスタッフに徹底しているそうだ。そのスタッフの国籍は14カ国にも及んでいる。客室数41室のホテルにしては国際色豊かだが、このほどよい規模感がスタッフのまとまりの良さを生み出しているようだ。
ホテルは生涯の天職
これだけ多くの外国人スタッフをマネージメントできるのは、経験豊富な総支配人だからだろうか。「海外出身のスタッフの多くは、ホテルの仕事を生涯の天職と心得ている人が多い。それだけ真剣であり、自分の頭で考え、自分の考えで判断し、自分の責任で行動できるように訓練されている」という。中には、本国の家族に仕送りしている人もあり「簡単に諦めるわけにはいかない。それだけホテルの仕事に必死なのです」とミツツネ総支配人。
何もしない贅沢を……
リマーニはギリシャ語で「港」を意味する。ホテル リマーニはリニューアルオープンしてまだ1年足らずだが「もっとギリシャの雰囲気に磨きをかけ、さらにサービスの質を高めていく」という。そうして「お客様の良き“港”になって、何もしない贅沢を味わっていただけるようにしたい」とミツツネ総支配人。これからエステティックサロンを整え、客室のリニューアルも進める計画だという。こういう本物志向のホテルに出会うと、何だかとても得した気分になるから不思議だ。
牛窓は見所満載
牛窓とその周辺には、実は見所がたくさんある。牛窓海水浴場から牛窓神社に続く途中の亀山公園からは瀬戸内海が一望でき、公園の山つつじは春先が見頃。牛窓オリーブ園の収穫際は秋に行われるが、10月の第4日曜日には御輿やだんじり巡行で知られる牛窓秋祭りがある。ヨット教室が開かれる牛窓ヨットハーバーや、風情のある「しおまち唐琴通り」、朝鮮通信使の展示もある海遊文化館、目の前にある前島はフェリーで5分ほどなので、ここもぜひ渡ってみてほしい。
岡山で寄りたかったところ
岡山に行ってぜひ寄ってみたかったのが伏見・豊川と並ぶ“日本三大稲荷”の一つ、最上稲荷。広い通りに据えられた巨大な鳥居が参拝者を迎える堂々たる風情は、まさに偉容。もう一つ、見ておきたかったのが、世界最古の庶民のための公立学校「旧閑谷(しずたに)学校」。これは岡山藩主・池田光政が、江戸前期の1670年に創建したもので、庶民の中から地方のリーダーを養成するための学校だったとか。現在では国宝になっている立派な講堂に、藩主のための小さな小斎(しょうさい)が隣接しているが、そのたたずまいを見ただけで、藩主の志の高さと高潔さ、教育熱心な岡山県人の県民性が窺われる。
エントリー期間中、セゾンカード・UCカードを1,000円(税込)以上ご利用のうえエントリーいただいた方の中から抽選で1名様に、「ホテル リマーニ」のペア宿泊券(夕・朝食付き)をプレゼントいたします。
※宿泊券有効期間:2017年8月〜2018年1月までの6ヵ月間
エントリー期間:2017年5月17日(水)〜6月26日(月)
※当選者の発表は、賞品の発送(2017年7月中)をもってかえさせていただきます。
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