茨城県結城市にある結城紬の総合施設 つむぎの館 セゾンカード・UCカードの永久不滅ポイント交換アイテムに期間限定で登場

結城紬ミュージアム「つむぎの館」全景。

茨城県の結城市から栃木県にまたがる鬼怒川沿いの一帯は、昔から結城紬の産地として知られる。かつては養蚕業も盛んで、鬼怒川は「絹川」と呼ばれたほど、このエリアは絹織物の一大生産地だったという。現在でも結城紬の着物の人気は絶大だが、高価なこともあって、一般にはなかなか手にしにくい。一方で、モダンなデザインと新たな製法を得て、日常の暮らしの中で使える結城紬の製品も次々に生み出されている。

結城紬のすべてを見せてくれる「つむぎの館」。左手に見えるのは結城紬の小物ショップ「結の見世」。

創業110年の老舗

「つむぎの館」は、結城市大町通りに面した産地問屋、奥順(おくじゅん)株式会社の敷地内にある。明治40年(1907年)創業というから、今年で110年になる老舗の産地問屋さんである。代表取締役専務の奥澤順之(よりゆき)氏は今年34歳。「結城紬は日本伝統の絹織物。着物は徐々に着られなくなってきていますが、その良さが分かれば、現代の暮らしの中でこそ際立つ、結城紬の美しさや包容力があります。お茶やお花、歌舞伎のときだけでなく、お出かけのときはぜひ結城紬の良さを楽しんでほしい」と熱を込める。

スタイリッシュなデザインの「結の見世」。「和」の世界は、見方によってはかなりモダンでもある。
結城紬の風合いを身にまとって楽しんでもらえるようにとつくられたストールやショール、マフラーなど。モダンな形にアレンジされている。
絹100%の「風まとうショール」。絹糸は空気を含むので軽くて暖かい。エアコンの冷えが気になる夏場にぴったり。
桐の引き出しにストックされたショール。全て結城紬で、色、織り柄とも、新しさが際立つ。
結城紬の美しさは、絹でありながら光沢を抑えてあること。糸の段階で染める「先染め」の技法によって色艶に奥深さが生まれる。
この先染めされた絹糸が、あらたな柄を生む。こちらのテーマは「縞屋のしま」。伝統の縞柄を現代の感覚で表現している。
名刺入れ、がまぐち、印鑑入れなどがモダンな装いで現代に蘇っている。
結城紬でつくるとエコバッグもこんなにお洒落になる。
広報を担当する榮 加奈子さん。「結城紬は真綿からつむいだ糸を使っているため、摩擦がおきて着崩れしにくい」という。「着物に触れられる毎日が楽しい」といきいきしている。

洗練度を増す結城紬

結城紬はもっぱら華美を嫌い、質実剛健を好んだ鎌倉武士に特に好まれたという。織り目の詰んだ結城紬は弓矢や鉄砲の弾に強く、それでいて軽くて丈夫だったことも武士の気に入ったことだろう。遠目には無地だが、近づいてみると細かい縞や柄が入っている。そんな隠れたお洒落を楽しむ、粋な男性に広く好まれたという。現在は、洗練度を増してぐっとおしゃれになっており、結城紬が最も似合う女優として吉永小百合さんの名が挙げられるのも頷ける。

敷地内に古民家を移築、再生した「陳列館」がある。
豪快な梁と柱を生かした大空間だ。
玄関には奥澤順之氏の祖母をモデルにした本場結城紬織物協同組合のポスターが飾られていた。
大広間には常時200点以上の結城紬が展示されている。
結城紬は地味なイメージが強かったが、現在はご覧の通り、女性向けが大半で、色鮮やかなものが数多く揃っている。
控えめで理知的な女性に好まれるという。

手つむぎの糸は機械で織れない

結城紬が凄いのは、1500年の昔から続く機織りの方法「地機(じばた)織」を、現在も守り続けていること。もちろん、全ての結城紬がこの方法で織られているわけではないが、「本場結城紬 地機」の認証を得ている商品は、間違いなくこの昔ながらの方法で織られたものだ。その特徴の一つに、真綿から手でつむいだ糸を使用することが挙げられる。この手つむぎの糸は撚りがかかっておらず、そのままでは機械で織ることができない繊細なもの。

庭の一角には染めや機織(はたお)りを体験できる「織場館」がある。

手織り織機として一般的に使われている「高織(たかはた)」。

人の手で一つひとつ、綜絖(そうこう)に糸を通していく。

文化遺産の登録は喜ぶべきか

そこで、全身を使って織る地機での織りということになるが、この技術を受け継いでいる織子さんは年々、少なくなっているという。さらに、地機の織り機自体を作れる大工さんが今ではほとんどいない。しかも、糸つむぎから織りまで、全ての工程が人手によるので高価だ。このように稀少性が高まれば、国の重要無形文化財やユネスコの無形文化遺産に登録されるのも当然と思われるが、一方で、絶滅を心配されているようでもあり、これは果たして喜ぶべきことだろうか?

わが国の重要無形文化財に指定されている本場結城紬の「地機(じばた)織」。
最大の特徴はこの腰当て。
この腰当てをつけて、経糸(たていと)を織り手の腰で張る。
糸の張り具合によっては、絹地の風合いまで微妙に変わってくるという。
右足に紐を結び、これで下糸を上下させる。全身で織る姿は「鶴の恩返し」を彷彿とさせる。
緯糸(よこいと)は、樫の木のシャトル(刀杼=とうひ)を往復させながら筬(おさ)で打ち込んでいく。刀杼は重さ約600グラムと、かなり重い。
とんとんと2度ほど打ち込んだら、下糸を持ち上げて、刀杼を上糸と下糸の間に滑らせる。
伝統工芸士の資格を持つ落合さん。1日8時間かけて約20cm織り上げる。柄にもよるが、1反(12m30cm)織り上げるのに最低、2〜3カ月はかかるという。

できれば着物姿で……

文化を育てるには、100年単位の大計が必要だという。簡単にブームになったものは簡単に去るというから、着物を一過性のブームにしてはならない。すでに着物をお持ちであれば、お茶やお花、歌舞伎や大相撲、寄席に行くときだけでなく、お寿司やお蕎麦、和食の席などにも積極的に和服で出かけてみてはどうだろうか。お寺や神社なども、着物に着替えてからお参りに行きたい。温泉旅館も、着物姿がいい。海外の友人が日本に来た時などはなおさらだろう。

織場館に隣接して資料館「手緒里」がある。ジオラマで再現しているのは「絣くくり」の様子。
結城紬は万葉集に登場するほか、平安時代の資料「古語拾遺」や室町時代の「庭訓往来」にも登場するほど古くから知られている。
各工程で使われている道具。
結城紬は糸の段階で染める先染めが特徴。染め物屋は「紺屋(こうや)」と呼ばれていた。

買い物の醍醐味はショッピング体験にあり

とはいえ、近くの商店街から呉服屋さんが消えて久しい。そうなると、着物を手に取る機会もめっきり減ってしまった。そんな時、「つむぎの館」は役に立ちそうだ。初心者にとってはいきなり最上級の反物を手にしての入門編となるが、上質を知らなければ粗悪品も分からない。最近は何でもネットで済ます時代だが、買い物はやはりお店に行って、実際に商品を自分の手に取り、その良さや価値を確かめてから買うのがベスト。「つむぎの館」は、そんなショッピング体験をさせてくれるので、わざわざ出向いて行くだけの価値がある。

同じエリアに奥順株式会社が展開する結城紬の着物のお店「結城 澤屋」がある。
いわば、産地問屋直営の着物屋さん。これはかなり心強い。
おすすめはもちろん結城紬。洗練されたデザインが揃っている。
浴衣や手ぬぐいなど親しみやすい商品も扱っている。
オリジナルの帯締めや帯留など、和装小物も豊富。
モダンで大胆な結城澤屋オリジナルの本場結城紬は1反118万円(税込)。糸つむぎから織りまで、すべて手作業でつくられていると思うと高く感じない。

まずはこの夏、浴衣あたりから

現代の暮らしから、着物はどんどん遠ざかっている。住宅からは畳の部屋が消え、仕事から帰ったら着物に着替えるといった習慣もほとんど見られなくなった。着物姿がふさわしい職場はそれほど多くないし、現代の生活に着物は不便というイメージがすっかり定着している。しかし、本当にそうだろうか。試しに、この夏の休日を、せめて1日だけでも浴衣で過ごしてみてはどうだろう。懐に風など入れてみたら、きっと気持ちよく過ごせることだろう。そこで味をしめたら、次は本格的な着物だ。結城紬にたどり着くまでにはまだ数段階が必要かもしれないが、まずはこの辺りから始めてみても遅くはなさそうだ……。

「三世代に渡っても、シンプルなデザインは時代を感じさせません。洗い張りを繰り返すことで色艶を増し、この経年変化を楽しむことこそ、結城紬の醍醐味です」と奥澤順之氏。さすがに和服がよく似合う。
1974年にNHKで放映された朝の連続テレビ小説「鳩子の海」の舞台になったのが結城紬の産地問屋「奥順」。その座敷は今も残されている。
奥澤氏は結城紬でスーツを仕立てている。左の新しいものより、右の古いものの方が絹の輝きを増している。
奥澤氏が「本当はこれを知ってほしかった」と持ち出してきたのが真綿。
「広げても切れることがない」と大きく広げてみせた。
「繭は、蚕(かいこ)が口から吐き出した1本の糸でできている奇跡のような素材。インテリアの生地として用いるなど、結城紬にはまだまだ可能性があります」と目を輝かせていた。
創業110年の奥順株式会社は、今年34歳のリーダーの双肩にかかっている。

使う喜び、知る楽しみ

2017年11月15日、「着物の日」に制定されたこの日に横浜大さん橋では「絹FES」が開催された。このイベントは絹の歴史とともに歩んできた横浜港の地から絹の魅力を世界に発信しようと企画されたもの。生糸の主な産地である上州や信州から着物や反物が運ばれ、集積港となった横浜港では1859年の開港時の輸出のおよそ60%がシルク製品であったという。

「昔は日用品であった着物が、現代では嗜好品のような存在になってしまいました。昔から結城紬は多くの人々を魅了してきましたが、上質な日常着として結城紬を選択する人は減ってしまった。伝統を守り、良いものを作り続けるだけではなく、その良さを多くの人に知ってもらわなければいけません。その昔、絹製品が多くの人に必要とされていた時代の原点である横浜で、その認識を改めて実感したいと思い、このイベントに参加しました」と、奥澤順之(よりゆき)氏は話します。美しいと眺めるだけでなく、暮らしの中で使ってこそ輝きを増す結城紬。絹の歴史に触れることで、一層奥深い魅力を知ることができる。

横浜大さん橋ホールで開催された「絹FES」。化粧品から着物まで、数多くの絹製品を手に取ることができた。

自身も結城紬の着物を着てイベントに参加していた、奥澤順之氏。

結城紬で作られた洋服も展示されていた。

セゾンカード・UCカードの永久不滅ポイント交換アイテムに登場

2017年12月18日(月)より、期間限定・数量限定でつむぎの館の「ポーチ・ストロールバッグセット」と「織初ショール」が登場いたします。本場結城紬で作られたアイテムは、着物はもちろん洋服にも会うデザインです。

ポーチ・ストロールバッグセット
本場結城紬で作られたポーチとストロールバッグが、60セット限定で交換アイテムに登場。つむがれる糸をイメージしたデザインは、着物はもちろん、洋服にも合うデザインです。
結城紬の軽さをいかすため、バッグには敢えて金具や裏地をつけず、日本伝統の着物の仕立て方「直線断ち・直線縫い」を応用した「一枚仕立て」になっています。一枚仕立てのバッグは軽いうえにコンパクトに畳むことができるので、旅行に行く際のサブバッグとしても活躍してくれます。

交換ポイント数:2,200ポイント
限定数:60セット
ポーチ:サイズ/約w21×h13×底マチ6cm 素材/表地・絹 裏地・ブロード
ストロールバッグ:サイズ/約w20×h39×マチ7.5cm 素材/絹
お手入れ:手洗い可

結城紬の共布で作られたバッグとポーチ。手捺染(てなせん)といわれる、糸の段階で染めを施してから織るという先染めの技法で作られています。
ポーチはバッグの中に入れてもぴったりのサイズ。ポーチをバッグインバッグとしても使用できます。
旅行先のホテルで食事に出るとき。ちょっと買い物に出るとき。普段の生活から旅先まで、さまざまなシーンで活躍してくれます。
シックな柄の着物に合わせれば、コーディネートのワンポイントになる。
つむがれる糸をイメージしたデザインには、「良いご縁がつむがれていきますように」という願いもこめられており、縁起の良い柄です。
ストロールバッグは結城紬の軽さをいかすため、一枚布でできています。空にするとぺたんこになるので、小さく畳み旅行先で使用するバッグとしても活躍する。
コンパクトながらも収納力のあるポーチ。
ポーチにはチャックがついているので、化粧ポーチや、バッグの中の細々としたものの収納にも使える。
ポーチには内ポケットがついている。

織初ショール(おりぞめショール)
本場結城紬のショールが90枚限定で交換アイテムに登場。たて3層、よこ3層の格子調に仕上げられたショールは巻き方により様々な表情をみせ、お顔周りを華やかにしてくれます。

交換ポイント数:2,400ポイント
限定数:90枚
サイズ:約w45×h155cm(フリンジ別)
素材:絹
お手入れ:ドライクリーニング可/手洗い可/アイロンは当て布をし、低温でかける

縦3層、横3層で織られたストールは巻き方によって様々な表情を見せる。ポイント交換アイテムにはピンク系のストールが登場。
ふんわりと軽いストールは、一年を通して使うことができる。
丁寧に織られた結城紬は高級感がある。
着物の上にさらりと羽織ると顔周りが華やかになる。
コーディネートのポイントとしても活躍してくれる。
日差し対策や、きつい冷房対策として、旅先に持っていくマストアイテムにしてほしい。
薄く、しなやかな結城紬は、カジュアルな洋服に合わせると、ぐっと上品になる。
●つむぎの館への問い合わせ
Tel.0296-33-5633
http://www.yukitumugi.co.jp/
●オンラインストア
http://yukitumugi.com/
●セゾンカード・UCカードの永久不滅ポイント交換のお知らせ
2017年12月18日(月)より、つむぎの館の商品がポイント交換アイテムとして登場いたします。
期間限定、数量限定での出品となります。

〈ポイント交換期間〉
2018年12月18日(月)〜2018年4月30日(月)

〈限定数〉
・ポーチ・ストロールバッグセット/限定60セット
・織初ストール/限定90枚

※数に限りがあります。ご了承ください。
※手作り品のため、お届けまでに約3ヶ月かかります。ご了承ください。

ポイント交換は終了いたしました

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