江戸を感じさせるブラシの老舗 かなや刷子 天然馬毛洋服ブラシを3名様にプレゼント
浅草の観音様へお参りに行くと、ついでに寄りたくなるのが伝法院通りと新仲見世通りにある「かなや刷子」。とりたてて用事がなくても、実直な職人仕事と、江戸の昔からありそうな地味なたたずまいに魅せられて、つい寄ってみたくなる。そのかなや刷子が2016年1月、上野と浅草のちょうど中間にある「かっぱ橋道具街」にもお店を開いた。そこで早速、寄ってみた。
実直な職人気質
現在も本社を置く東京・台東区今戸で創業したカナヤブラシ産業株式会社は、1914年(大正3年)の創業。すでに100年を超す老舗企業だ。当初は、家業を示す大内刷毛(はけ)店と称していたが、それを戦後、カナヤブラシに改名したのだという。その理由は、戦災で京都府舞鶴市金屋町に疎開した折り、その地でとてもお世話になり、その恩を生涯、忘れないためだったそうだ。この義理堅く律儀な性格を知れば、これまでの長い間、職人気質の実直な商売を続けてきたことが伺える。
刷毛と刷子、どう違う
ところで、刷毛(はけ)と刷子(ブラシ)、漠然と同じように扱っていたが、どう違うのだろうか。取締役部長の大内秀雄氏によると「毛を束ねて板と板で挟んだものが刷毛、毛を木に打ち込んだのが刷子」と明快だ。ちなみに、大内氏の世代で4代目とか。製品のほとんどを手作業で作っており、現在は兄弟3人で家業を継いでいるという。刷毛やブラシを使って仕事をする職人さんたちにとっては、なくてはならない存在だ。
浅草通りを入ってすぐ右手
ところで、かっぱ橋道具街といっても、南北に約800メートルもある。道を挟んで東西の歩道に、さまざまな飲食店用の料理道具を売るお店が、約170軒も軒を連ねている。その中からかなや刷子のお店を探すのは大変だ。同店は、浅草通りの交差点をかっぱ橋道具街方面に入って少し歩いたすぐ右手にある。角にニイミ洋食器店のビル(屋上に高さ11メートルの巨大なコックさんの胸像)があるので分かりやすい。この通りは、見て歩くだけでもわくわくするほど楽しい。
無いものは自社でつくる
あらゆる料理道具が揃うかっぱ橋道具街は、世界を見渡しても極めて珍しい存在だろう。それは多分、日本ほど多様な料理をこなす民族は、他にないからではないか。和食はもちろん、洋食に中華にエスニックと、何でも自分のものにしてしまうので、それだけ料理道具や食器の種類も増えることになる。そんな中で刷毛やブラシを専門に扱い、この世に無いものは自社で作るというかなや刷子は、さらに特異な存在というべきだろう。
かなや刷子 かっぱ橋道具街店
Tel. 03-3841-1113
https://www.kanaya-brush.com/
※同店ではクレジットカードのお取り扱いをしておりませんので、予めご承知おきください。
エントリー期間中、セゾンカード・UCカードを1,000円(税込)以上ご利用のうえエントリーいただいた方の中から抽選で3名様に、かなや刷子の「天然馬毛洋服ブラシ(FB-3)」(3,700円、税別)をプレゼントいたします。
〈ブラシサイズ〉
毛丈:35mm
本体:21cm×4.5cm
エントリー期間:2017年3月17日(金)〜2017年4月25日(火)
※当選者の発表は、賞品の発送(2017年5月中)をもってかえさせていただきます。
エントリーキーワード/かっぱ橋道具街
エントリーはこちら