洗練されたドイツの高級クリスタルグラス ZWIESEL(ツヴィーゼル) エアシリーズのワイングラス(ボルドー)を2個セットで3名様にプレゼント
人は、手にする道具で振る舞いが変わる。
気品にあふれたクリスタルグラスは、持つ人を紳士淑女にする。
優れた道具には、それだけの力がある。
ドイツの代表的なクリスタルグラスメーカー、ツヴィーゼル(ZWIESEL)のグラスを手にすると、つい、そんなことを考えさせられる。
ツヴィーゼル・クリスタルグラス社の社名にもなっているドイツのツヴィーゼル市は、ミュンヘンの北東約180kmにある。ガラスと言えばボヘミアングラス(現在のチェコ)が思い浮かぶが、そのチェコとの国境に位置している。写真は1928年当時のツヴィーゼル市。
ツヴィーゼルの創業は1872年と古く、今年で144年になる。創業者のアントン・ミューラーがこの地を選んだのは、この地にガラスの原料となる良質な珪石や、燃料となる木炭が豊富だったからだそうだ。創業当時は教会などで使うステンドグラスを製造していたという。
ツヴィーゼル本社前に積み上げられた高さ8メートルを超す世界一のクリスタルピラミッド。93,665個のグラスが使われており、総重量は11.5トン。グラスの安定性と耐久性、ツヴィーゼル社の正確な製造技術を証明している。現在ではガラスの街、ツヴィーゼル市のランドマークになっている。
ツヴィーゼルには、創業年を冠したハンドメイド・ブランドの「ZWIESEL 1872(ツヴィーゼル 1872)」と、耐久性を誇るマシンメイドの「SCHOTT ZWIESEL(ショット・ツヴィーゼル)」、それに2007年に買収した耐熱ガラスの名門「JENAER GLAS(イエナグラス)」の3つのブランドがある。中でもすべてを手作りで仕上げる軽くて薄くて丈夫な「ZWIESEL 1872」は、同社の代表的なブランドだ。
そのハンドメイドの「ZWIEZEL 1872」から新たに発売されたのが、内部に球体(デカンテーション スフィア)を備えた「AIR SENSE(エア センス)」(写真中央)。ちなみに、左右の球体のないものはマシンメイド「ショット・ツヴィーゼル」の「AIR(エア)」シリーズ。
この球体がワインのデカンタ機能を高め、エア=空気の名の通り、グラスの持つ美しさ、軽やかさ、薄さをより引き立てている。しかし、これをつくるのは容易ではなさそうだ。ハンドメイドにしても、よほど高度な技術の持ち主でないと不可能だろう。
デザインは2012年にスウェーデンで結成されたBernadotte & Kylberg(ベルナドッテ&シルベリ)のデザインデュオ。彼らは機能主義・合理主義を理念とするバウハウスの考え方を継承しており、それがワインを空気によくなじませるグラスの中の球体として表現された。ちなみに、カール・フィリップ ベルナドッテ氏(写真左)は、かの王室のやんごとない方とか……。