日本書紀成立1300年 特別展「出雲と大和」 東京国立博物館 特別展「出雲と大和」ペア観覧券を5組10名様にプレゼント
日本人はどこから来て、どのようにわが国を作ったのか。そのルーツを解くカギは歴史書「古事記」と、わが国最古の正史「日本書紀」にありそうだ。中でも、舎人親王が中心になって編纂した全30巻に及ぶ「日本書紀」は、神々が司る「出雲」の地と、天皇が現実世界を司る「大和」の地について記している。今回の「出雲と大和」展では、出雲(島根県)と大和(奈良県)に残されている貴重な名品の数々を一堂に集めて、古代日本の成立とその特質に迫ろうとしている。
史書「古事記」と「日本書紀」
わが国のルーツを知るために不可欠なのが「古事記」と「日本書紀」。ともに天武天皇(第40代天皇、673―686)の命によって編纂されており、「古事記」は稗田阿礼(ひえだのあれ)と太安万侶(おおのやすまろ)、「日本書紀」は舎人親王(とねりしんのう)が中心となって編纂された。稗田阿礼は女性で、彼女が記憶に基づいて口述したものを太安万侶が筆記したとされている。そのため、「古事記」は物語調の構成になっており、全3巻をわずか4カ月の作業で完成(712年)させたという。大半が神話の世界で、天皇家の歴史を明らかにするのが目的だったとされている。
日本書紀の完成から1300年
一方の「日本書紀」は全30巻もあり、これに天皇家の系図1巻が加えられている。大所帯の編纂チームを編成して39年もの歳月をかけた、大掛かりな国家事業だったようだ。「日本書紀」で示されている神話の世界は2巻のみで、大半は編年体による詳細な歴史記述が特徴。こちらは、国外に向けて天皇家の正当性と国家の歴史を公式に示す「正史」とされている。完成は天武天皇の孫に当たる女性天皇、元正天皇時代の720年。令和2年(2020年)は、「日本書紀」の完成からちょうど1300年の記念すべき年に当たる。
目に見える「国譲り」の世界
「日本書紀」では、「古事記」にも登場する「国譲りの神話」から、オオクニヌシが出雲大社に鎮座して神々の世界「幽(ゆう)」を司り、天皇は大和の地において目に見える現実の世界、政治の世界「顕(けん)」を司るとされている。出雲(島根県)は古代祭祀の源流を成す地として、大和(奈良県)は王権誕生の地として、ともにわが国が国家として成立していく上で極めて重要な役割を果たしている。今回の「出雲と大和」展では、この2つの世界を目に見える形で提示している。
日本、ここにはじまる
第1章「巨大本殿 出雲大社」では、出雲大社の歴史と、伝来する神宝の数々が紹介される。オオクニヌシを祀る出雲大社は、そのスケールの大きさと物語性で私たちを夢中にさせる。第2章「出雲 古代祭祀の源流」と第3章「大和 王権誕生の地」では、それぞれの地に残されている名品の数々で、神話と現実が微妙に溶け合う日本の歴史が示される。第4章「仏(ほとけ)と政(まつりごと)」では、古墳時代後期に伝来した仏教が、いかに多くの人々の信仰を集め、仏教による国づくりが進められてきたかを明らかにする。令和2年は、日本が世界中から注目される年。多くの人に「日本のはじまり」を知ってほしいものだ。
会場:東京国立博物館 平成館(東京・上野公園)
会期:2020年1月15日(水)〜2020年3月8日(日)
前期:1月15日(水)〜2月9日(日) 後期:2月11日(火)〜3月8日(日)
当日券:一般 1,600円 他
Tel.03-5777-8600(ハローダイヤル)
展覧会公式サイト:https://izumo-yamato2020.jp/
※開館時間、休館日、観覧料、割引制度、特典チケットなど、詳細については上記の公式サイトをご参照ください。
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エントリー期間:2019年11月15日(金)〜2019年12月25日(水)
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