日本・ハンガリー外交関係開設150周年記念 ブダペスト国立西洋美術館 & ハンガリー・ナショナル・ミュージアム所蔵 ブダペスト—ヨーロッパとハンガリーの美術400年 国立新美術館「ブダペスト—ヨーロッパとハンガリーの美術400年」展 ペア観覧券を5組10名様にプレゼント

ルカス・クラーナハ(父) 《不釣り合いなカップル 老人と若い女》 1522 年 油彩/ブナ材 ブダペスト国立西洋美術館 © Museum of Fine Arts, Budapest – Hungarian National Gallery, 2019

”ドナウの真珠”と称えられるハンガリーの首都ブダペスト。そのブダペスト国立西洋美術館とハンガリー・ナショナル・ギャラリーから、絵画、素描、彫刻の名品130点が集結。日本では目にする機会の少ない19・20世紀ハンガリーの作家たちの表現力豊かな名作が多数、出品される。

ティツィアーノ《聖母子と聖パウロ》 1540 年頃 油彩/カンヴァス ブダペスト国立西洋美術館 © Museum of Fine Arts, Budapest – Hungarian National Gallery, 2019

知れば知るほど魅力的

日本はちょうど150年前の1869年(明治2年)に、オーストリア=ハンガリー二重帝国との間に日墺(墺太利=オーストリアの略)修好通商条約を締結している。その後ハンガリーは二重帝国から分離独立しているが、日本との友好関係はずっと維持してきている。一方のオーストリアに比べていささか馴染みが少ないのは、1989年まで東欧の社会主義体制に属していたせいかもしれない。しかし、ドナウ川を挟んでブダとペストに広がる首都ブダペストは「ドナウの真珠」と評されるほどの美しさを誇っており、この国の魅力を知れば知るほど親しみが湧いてくることだろう。

エル・グレコ 《聖小ヤコブ (男性の頭部の習作)》 1600 年頃 油彩/カンヴァス ブダペスト国立西洋美術館 © Museum of Fine Arts, Budapest – Hungarian National Gallery, 2019

フランツ・クサーヴァー・ メッサーシュミット 《性格表現の頭像 子どもじみた泣き顔》 1771-1775 年 鉛と錫の合金 ブダペスト国立西洋美術館
© Museum of Fine Arts, Budapest – Hungarian National Gallery, 2019

オーギュスト・ルノワール 《少女の胸像》 1895 年頃 油彩/カンヴァス
ブダペスト国立西洋美術館 © Museum of Fine Arts, Budapest – Hungarian National Gallery, 2019

ハンガリーは未来の自動車大国

特に、音楽ファンにとっては作曲家のリスト・フランツ(ハンガリーは日本と同じで姓が前で名が後)をはじめ、バルトーク、コダーイなどはすでにお馴染みだろう。指揮者に至ってはリヒター、ショルティ、オーマンディなど、枚挙にいとまがない。ルービックキューブはこの国の発明だし、ワイン好きならワインの王様「トカイワイン」には目がないはずだ。ハンガリーはヨーロッパ有数の温泉大国であり、F1のレースコース「ハンガロリンク」でも知られているように自動車大国でもある。日本から進出している「マジャール・スズキ」は広く知られている。来年完成予定の自動運転専用テストコース「Zala Zone(ザラゾーン)」は5G(第5世代移送通信システム)を備えており、悪路など10以上のテスト環境を用意した世界最大の自動運転用テストコース。そのため、IT先進国ハンガリーに世界中から自動運転の研究者が集まってきている。

ムンカーチ・ミハーイ 《フランツ・リストの肖像》 1886 年 油彩/カンヴァス ブダペスト、ハンガリー・ ナショナル・ギャラリー © Museum of Fine Arts, Budapest – Hungarian National Gallery, 2019

クロード・モネ 《トゥルーヴィルの防波堤、干潮》 1870 年 油彩/カンヴァス ブダペスト国立西洋美術館 © Museum of Fine Arts, Budapest – Hungarian National Gallery, 2019

マルコー・カーロイ(父) 《漁師たち》 1851 年 油彩/カンヴァス ブダペスト、ハンガリー・ ナショナル・ギャラリー © Museum of Fine Arts, Budapest – Hungarian National Gallery, 2019

教育レベルの高い暮らしやすい国

国立新美術館で開かれた今回の展覧会の記者発表会に、パラノビチ・ノルバート特命全権大使ご自身が出席していたが、この人がとてもユニーク。関西外国語大学でアジア研究、ハンガリーで経営学修士。2004年に名古屋大学博士課程を修了、同大学で教えていたこともあり、2016年から駐日大使。ハンガリー語(マジャール語)はもちろん、日本語、英語、ドイツ語、スペイン語に堪能というから驚く。外務省のHPによれば、ハンガリーの国土は日本の約4分の1で、人口は約980万人。識字率99%と教育レベルが極めて高く、法人税9%、経済成長率4.95%、物価上昇率2.8%、失業率3.7%(いずれも2018年)……ヨーロッパで最も暮らしやすい国の一つと言えそうだ。

シニェイ・メルシェ・パール 《紫のドレスの婦人》 1874 年 油彩/カンヴァス ブダペスト、ハンガリー・ ナショナル・ギャラリー © Museum of Fine Arts, Budapest – Hungarian National Gallery, 2019

クルト・シュヴィッタース 《メルツ(ボルトニクのために)》 1922 年 コラージュ/紙 ブダペスト国立西洋美術館 © Museum of Fine Arts, Budapest – Hungarian National Gallery, 2019

リップル=ローナイ・ヨージェフ 《赤ワインを飲む私の父とピアチェク伯父さん》 1907 年 油彩/カンヴァス ブダペスト、ハンガリー・ ナショナル・ギャラリー © Museum of Fine Arts, Budapest – Hungarian National Gallery, 2019

ヴァサリ・ヤーノシュ 《黄金時代》 1898 年 油彩/カンヴァス ブダペスト、ハンガリー・ ナショナル・ギャラリー © Museum of Fine Arts, Budapest – Hungarian National Gallery, 2019

ヨーロッパの美術を見る

音楽やワイン、フォアグラ(ハンガリーの特産品)に関心はあっても、ハンガリーの美術にはどうも疎い、という向きには、この国に関心を持っていただければ、展覧会の会場にも足を運んでいただけるのではないだろうか。実際、ハンガリー出身の画家で巨匠と言われるほど知名度の高い画家は多くないが、今回の展覧会で思わぬ発見があるかもしれない。それに、ブダペスト国立西洋美術館とハンガリー・ナショナル・ギャラリーは、ヨーロッパの美術作品を包括的にコレクションしているヨーロッパ有数の美術館。その両美術館から130点もの名作がやってくるのだから、これは見逃せない。ここはハンガリーだけでなく、ヨーロッパ全体の美術作品を楽しむつもりで出かけてみてはどうだろうか。

「《紫のドレスの婦人》は、“紫のモナリザ”と称されるほど美しい作品。ぜひ実物を見ていただきたい」と美しい日本語で話すパラノビチ・ノルバート特命全権大使(右から2人目)。

●日本・ハンガリー外交関係開設150周年記念
ブダペスト国立西洋美術館 & ハンガリー・ナショナル・ミュージアム所蔵
ブダペスト —ヨーロッパとハンガリーの美術400年

会 場:国立新美術館 企画展示室1E(東京・六本木)
会 期:2019年12月4日(水)〜2020年3月16日(月)
当日券:一般 1,700円 他
●展覧会への問い合わせ
Tel.03-5777-8600(ハローダイヤル)
展覧会ホームページ:https://budapest.exhn.jp
※開館時間、休館日、観覧料、割引制度、特典チケットなど、詳細については上記のホームページをご参照ください。
●読者プレゼントのお知らせ
読者プレゼントにエントリーいただいた方の中から抽選で5組10名様に、国立新美術館で開催される「ブダペスト —ヨーロッパとハンガリーの美術400年」展のペア観覧券をプレゼントいたします。エントリー期間:2019年10月17日(木)〜2019年11月25日(月)

※応募資格:エントリー期間中に、セゾンカードを1,000円(税込)以上ご利用いただいた方。
※当選者の発表は、賞品の発送(2019年12月中)をもってかえさせていただきます。
※(株)クレディセゾンが実施するほかのキャンペーンとの重複当選はございません。

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