日中文化交流協定締結40周年記念 特別展「三国志」 東京国立博物館 平成館 特別展「三国志」のペア観覧券を5組10名様にプレゼント
時は2世紀末から3世紀にかけて、漢王朝の権威が陰りを見せる中、相接する魏(ぎ)・蜀(しょく)・呉(ご)の三国が覇権を争い、それぞれの覇者、曹操・劉備・孫権が壮絶な戦いを繰り広げる。その中から生まれたのが英雄伝説「三国志演義」。張飛や諸葛亮孔明の活躍に胸を躍らせた方も多いことだろう。このドラマの世界を「史実」で裏付けようというのが今回のリアル「三国志」展。21世紀に入って曹操高陵(そうそうこうりょう)が発見されるなど、三国志研究は新たな局面を迎えている。
「演義」はあくまで物語
「三国志演義」が書かれたのは、元代末から明代初頭(14世紀中頃)にかけて。作者は羅貫中というのが有力だ。「演義」というのは歴史上の事実をもとに、それを「通俗的に書き改めたもの」とされている。当然、底本が存在するわけだが、それこそが西晋の時代(265年〜316年)に陳寿が記したという歴史書「三国志」である。映画『レッドクリフ』(ジョン・ウー監督、2008〜2009年公開)で有名な「赤壁の戦い」(劉備・孫権の同盟軍が曹操軍を破る)が208年のことなので、戦いからそれほど時を経ずに書かれた「三国志」は、史実に忠実な「正史」とされている。
史実があるから面白い
「三国志演義」は、「それでこそ演義」と言いたくなるほどの無類の面白さに満ちている。仁徳のある劉備と権力欲の塊のような曹操の対立が、すでに善玉と悪玉のドラマ仕立て。これに劉備の参謀・諸葛亮孔明や、勇猛果敢な武将たち、関羽・張飛・趙雲らが加わると、まさに「血湧き肉踊り膝の骨笑う」(筒井康隆の小説の一節)ありさまとなる。この「三国志演義」の物語世界に誘われて、その戦いの舞台・長江の小三峡などに分け入って、切り立った断崖の底から絶壁を見上げたりしていると「あの崖の細い道を兵士たちが歩いたのか……」と、思わず感慨にふけりたくなる。
最新の歴史研究に基づく特別展「三国志」
「三国志演義」の面白さは、それが荒唐無稽な架空の物語などではなく、ある程度の史実にもとづいている点だろう。そうなるとさらに「実際はどうだったのだろう?」という好奇心がわいてくる。今回の特別展「三国志」は、最新の考古学や歴史研究に基づく「三国志」の世界を見せようというもの。海外初出品となる河南省の曹操高陵出土品や、呉の皇族クラスの墓と目される江蘇省の上坊1号墓など、最新の発掘成果が目白押しだ。日中文化交流協定締結40周年記念の年とあって、力のこもったリアル「三国志」展になっている。
漫画や人形劇ともコラボ
とはいえ「楽しくなければ展覧会ではない」というのが最近のトレンド。そこで、小説や漫画、ゲーム、人形劇など、世代を超えて親しまれている「三国志」らしく、様々なジャンルの「三国志」とコラボレーションした催しも関心を呼びそうだ。中でも、横山光輝の漫画作品「三国志」(後にアニメ化)や、NHKで1982年10月から1984年3月まで放映された川本喜八郎の「人形劇 三国志」など、多くのファンに親しまれたエンターテインメントの世界とリアル「三国志」がどう交わるか、今から楽しみだ。
会場:東京国立博物館 平成館(東京・上野公園)
会期:2019年7月9日(火)〜2019年9月16日(月・祝)
当日券:一般 1,600円 他
Tel. 03-5777-8600(ハローダイヤル)
展覧会公式ウェブサイト:https://sangokushi2019.exhibit.jp/
※開館時間、休館日、観覧料、割引制度、企画券など、詳細については上記の公式ウェブサイトをご参照ください。
読者プレゼントにエントリーいただいた方の中から抽選で5組10名様に、東京国立博物館 平成館で開催される特別展「三国志」のペア観覧券をプレゼントいたします。
エントリー期間:2019年4月17日(水)〜2019年5月27日(月)
※応募資格:エントリー期間中に、セゾンカードを1,000円(税込)以上ご利用いただいた方。
※当選者の発表は、賞品の発送(2019年6月中)をもってかえさせていただきます。
※(株)クレディセゾンが実施するほかのキャンペーンとの重複当選はございません。
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