横浜美術館開館30周年記念 オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち 横浜美術館「ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」ペア観覧券を5組10名様にプレゼント

オランジュリー美術館外観 © Musée de l’Orangerie

横浜美術館が開館したのは1989年11月。つまり、ついこの間までの元号、平成元年の開館ということになる。その開館30周年を記念して開催するのが、パリのオランジュリー美術館所蔵品による今回の展覧会。印象派とエコール・ド・パリの作品群で知られる所蔵絵画のうち、約70点がやってくる。ルノワール、セザンヌ、ピカソなど、パリを愛した画家たちの傑作に会える絶好の機会だ。

オランジュリー美術館内観 © Musée de l’Orangerie

横浜市が誇る美術館

地元のファンからもっぱら「ヨコビ」と呼ばれている横浜美術館は、JR横浜駅で「みなとみらい線」に乗って2つ目の駅「みなとみらい」から歩いてわずか3分ほど。1989年3月に開催された横浜博覧会のパビリオンとしても使用されただけあって、堂々たる構えが印象的。設計は株式会社丹下都市建築設計。美術館として正式にオープンしたのは同年11月。子どもたちを対象としたワークショップや、市民が制作活動を行うアトリエも併設しており、「みる・つくる・まなぶ」という同館の理念のもと、複合的な施設として運営されている。

オーギュスト・ルノワール《ピアノを弾く少女たち》1892年頃、油彩・カンヴァス、116×81cm 
Photo © RMN-Grand Palais (musée de l’Orangerie) / Franck Raux / distributed by AMF

オーギュスト・ルノワール《ピアノを弾くイヴォンヌとクリスティーヌ・ルロル》1897年、油彩・カンヴァス、73×92cm Photo © RMN-Grand Palais (musée de l’Orangerie) / Franck Raux / distributed by AMF

開館30周年にふさわしい大型企画

現在の館長は2009年4月に就任した5代目の逢坂恵理子氏。それまで、水戸芸術館や森美術館といった施設で現代美術館を専門としていただけあって、国際感覚は抜群。さらに、横浜美術館は元々、シュルレアリズムなどヨーロッパ近代絵画を収集していることでは定評のある美術館。印象派やエコール・ド・パリの作家の傑作を数多く所蔵するオランジュリー美術館とは波長が合いそうだ。オランジュリー美術館のコレクションを紹介することは、開館30周年を記念するのにふさわしい大型企画と言えそうだ。

クロード・モネ《アルジャントゥイユ》1875年、油彩・カンヴァス、56×67cm
Photo © RMN-Grand Palais (musée de l’Orangerie) / Franck Raux / distributed by AMF

ポール・セザンヌ《りんごとビスケット》1878-80年、油彩・カンヴァス、45×55cm
Photo © RMN-Grand Palais (musée de l’Orangerie) / Franck Raux / distributed by AMF

アンリ・マティス《赤いキュロットのオダリスク》1924-25年頃、油彩・カンヴァス、50×61cm 
Artwork: © Succession H. Matisse Photo : © RMN-Grand Palais (musée de l’Orangerie) / Michel Urtado / Benoit Touchard / distributed by AMF

元はオレンジの温室

オランジュリー美術館は、セーヌ川を挟んで、オルセー美術館の向かいのチュイルリー公園内にある。元はオレンジを栽培する温室だったことから「オランジュリー」の名がついたという。19世紀の美術品をコレクションするオルセー美術館に対して、オランジュリー美術館は、1920年代のパリで活躍した画商ポール・ギョームが、同時代の画家の作品を発掘した個人コレクションが元になっている。マティスやピカソの作品を扱い、モディリアーニやスーティンを見出し、デ・キリコ、ローランサン、ユトリロらを世に出した一流の画商である。

アンドレ・ドラン《アルルカンとピエロ》1924年、油彩・カンヴァス、175×175cm
Photo © RMN-Grand Palais (musée de l’Orangerie) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF

アメデオ・モディリアーニ《新しき水先案内人ポール・ギョームの肖像》1915年、油彩・厚紙を貼った合板、105×75cm  Photo © RMN-Grand Palais (musée de l’Orangerie) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF

キース・ヴァン・ドンゲン《ポール・ギョームの肖像》1930年頃、油彩・カンヴァス、100×74cm
Photo © RMN-Grand Palais (musée de l’Orangerie) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF

ルノワールと12人の画家

ポール・ギョームが若くして亡くなると、妻のドメニカが著名な建築家ジャン・ヴァルテルと再婚し、好みに合わせてルノワール、セザンヌなどの作品群を加えたという。最終的にはフランス政府によって買い上げられ、現在のようなコレクションになっている。ところで、ルノワール以外の「12人の画家」とは誰だろうか。それはモネ、セザンヌ、ルソー、マティス、ピカソ、モディリアーニ、ユトリロ、シスレー、キース・ヴァン・ドンゲン、ドラン、マリー・ローランサン、スーティンの12人である。馴染みの画家の代表作が綺羅星のごとく揃う今回の豪華な展覧会、ぜひ横浜美術館まで足を運んでみてはいかがだろうか。

マリー・ローランサン《ポール・ギョーム夫人の肖像》1924年頃、油彩・カンヴァス、92×73cm
Photo © RMN-Grand Palais (musée de l’Orangerie) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF

シャイム・スーティン《小さな菓子職人》1922-23年、油彩・カンヴァス、73×54cm
Photo © RMN-Grand Palais (musée de l’Orangerie) / Thierry Le Mage / distributed by AMF

アルフレッド・シスレー《モンビュイソンからルヴシエンヌへの道》1875年、油彩・カンヴァス、46×61cm
Photo © RMN-Grand Palais (musée de l’Orangerie) / Thierry Le Mage / distributed by AMF

●「ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」横浜美術館開館30周年記念 オランジュリー美術館コレクション

会場:横浜美術館(横浜市西区・みなとみらい)
会期:2019年9月21日(土)〜2020年1月13日(月・祝)
当日券:一般 1,700円 他
●展覧会への問い合わせ
Tel.03-5777-8600(ハローダイヤル)
展覧会公式ウェブサイト:https://artexhibition.jp/orangerie2019/
※開館時間、休館日、観覧料、割引制度、特典チケットなど、詳細については上記の公式サイトをご参照ください。
●読者プレゼントのお知らせ
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エントリー期間:2019年5月17日(金)〜2019年6月25日(火)

※応募資格:エントリー期間中に、セゾンカードを1,000円(税込)以上ご利用いただいた方。
※当選者の発表は、賞品の発送(2019年8月中)をもってかえさせていただきます。
※(株)クレディセゾンが実施するほかのキャンペーンとの重複当選はございません。

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