World Walking Vol.16 Deep Indonesia 「ALILA LIVING(アリラ・リビング)」のバスソルトとボディスクラブをセットで3名様にプレゼント

2018年で日本との国交樹立から60年を迎えるインドネシア。世界最多の島々を抱えるインドネシアのなかでも、海洋交易の要所として多様な文化が行き来した歴史を持つジャワ島。赤道直下の南国としてリゾートステイが人気を集めていますが、メインストリートや観光地から少し外れて探索してみると、一層奥深いカルチャーを垣間見ることができます。今回はそんな少しディープなインドネシア ジャワ島の魅力をご紹介します。

スカテン前夜の王宮「クラトンの遊園地」

一説にはおよそ300の民族、500種以上の言語があり、さらに多様な宗教観と複雑な歴史の変遷を持つインドネシアでは、様々な文化の記念日などが入り交じり、祝日として祝われています。国民の約90%をイスラム教徒が占めるため、クリスマスではなく、予言者ムハンマドの生誕を祝う「スカテン」というお祭りが年末の風物詩となっています。聖誕祭の当日は祝日に設定され、前夜祭は特に各地で盛り上がります。

ジャワ文化の中心地とされるジョグジャカルタ(Yogyakarta)の王族が住んでいる王宮「クラトン(Keraton)」では、この時期だけ巨大なナイトマーケットと遊園地が出現します。場所は目抜き通りの「マリオボロ通り(Malioboro)」を進んだ先にある「王宮北広場」と呼ばれる広大な敷地で、約1カ月にわたって多くの人たちで賑わいます。年末の雨期ということもあり、日本からの旅行者にはあまり馴染みのないイベントですが、巨大な縁日のような風情のなか、地元住民の素顔を見ることができます。お酒を飲まないイスラム教徒の素朴なお祝いもなかなか味わい深いものです。

王宮北広場には様々なアトラクションが並び、多くの人で賑わう。
広大な敷地には雑貨の屋台なども並び、巨大なナイトマーケットとなる。
ローカルフードの屋台が並ぶ様子は圧巻で、あたりにおいしそうな香りが漂う。
巨大なブランコはスタッフが手で回している。この手作り感も味わい深い。
早い時間は家族連れで賑わい、子供たちにとっても特別な一日となるようだ。
マリオボロ通りもいつもより賑わい、道路ではカラオケで熱唱する人も。

名所の近くに穴場あり

王族が水浴びを楽しむ水の宮殿として有名な離宮「タマン・サリ(TAMANSARI)」。周辺にも魅力的なお店やスポットが点在しています。離宮のそばにある人形工房「SUGENG(スーゲン)」では、巧みな影絵でラーマヤナなどの物語を楽しむ「ワヤン・クリ」に使われる人形などの制作工程を見ることができます。牛の革に模様を彫り、鮮やかな色で彩るのですが、その緻密な工程は見ているだけでも気が遠くなるほど。影絵なのになぜこんなに美しく装飾するのかを尋ねると「スクリーンの内側は天上の世界を意味するため美しい色に満ちているが、スクリーンのこちら側(人間界)では白黒にしか見えていないことを表現するため」とのこと。ジャワ文化の精神性の深さを見るようで、驚かされます。

また、離宮近くのレストラン「Ndalem Ngabean(ダレム・ガビーン)」では、ジャワ中部の伝統的な料理を味わえます。店内には大きなステージがあり、ジョグジャカルタ特有のゆったりとしたガムランが鳴り響き、メニューはビュッフェスタイルながら、まるで王宮の中で食事をしているような荘厳な空気に包まれます。それもそのはずで、このレストランは王族関係者の経営によるもの。意外と知られていない穴場での本格的なジャワ流のおもてなしは、一度体験してみる価値があります。他にも、ジョグジャカルタ独自の伝統模様と色合いが美しいバティック工房など、名所の近くに息づく伝統文化を体験することで、インドネシアンカルチャーの一端に迫ることができます。

極彩色に身を包んだ影絵用の人形たち。腕の長さや顔の向き、目の開き方などで登場人物の性格や意味を表現する。
水牛の革を丁寧に切り出すことで、陰に繊細な陰影が生まれ、物語が立体的になる。
職人によってひとつひとつ手作業で着色されていく。
逆光の陰に透かして仕上がりをチェックしていく。
木彫りの人形は、人形劇「ワヤン・ゴレ」などで用いられる。
「ダラン」と呼ばれる人形師が巧みに物語を語っていく。
観客席では陰で表現され、天上の世界の物語に思いを馳せる。
ダランの後ろにはガムラン奏者が控え、物語を盛り上げる。
ガムランや舞踊のスペースが広大に取られた「Ndalem Ngabean(ダレム・ガビーン)」の店内。
ディナータイムには盛大なガムランが繰り広げられることも。
ランチはビュッフェスタイルながら、味は本格的な中部ジャワの伝統料理ばかり。
好きな具材を取り分け、混ぜながら味の変化を楽しむ。

エディブル・ヴィレッジ「チャンディレッジョ」

世界的な仏教遺跡「ボロブドゥール寺院」から3kmほどのマゲラン県に「チャンディレッジョ(Candirejo)」という農村があります。古来から伝わる農民の暮らしを知ることができる貴重な場所というだけでなく、実際に農業体験などもできるアグリツーリズムの滞在先として観光改革都市にも選出されました。実際に村の中を馬車で案内してもらうツアーに参加すると、至る所でありとあらゆる作物が育てられ、その様子はさながら「エディブル・ヴィレッジ(丸ごと食べられる村)」とでも呼びたくなります。

ガイドのウィウィさんによると、この村は15の小さな集落に分かれて4000人ほどの人々が暮らしており、8種類の果物と10種類の野菜が一年を通して育てられているそうです。作物の多くは市場を通して周辺の都市へ流通しているほか、住民の多くはほぼ自給自足に近い暮らしをしているため、伝統的な農村の暮らしを保存する目的も兼ねて、インドネシア政府の「地域活性プロジェクト」に指定されました。旅行者を受け入れる体制も日々整えられているとのことで、ジャワの伝統的な暮らしを体験できる貴重な観光地として注目が集まっています。

チャンディレッジョの村を案内してくれたガイドのウィウィさん。英語が堪能な才女だ。
村のどこでどのような作物を育てているのかを記したマップ。至る所で作物が育てられているのが分かる。
村のほとんどが広大な農地に囲まれており、自給自足に近い暮らしが守られている。
野菜や果物などが一年中育つため、伝統的な農業体験プログラムなども用意されている。
ツアーを申し込むと、荷台をつけた「シドモ(cidomo)」という馬車で村を回ってくれる。
バナナは実に多く栄養をまわして大きくするため、花を摘んでしまい、サラダや煮物にするそう。
村には子供がたくさんいて、大自然の中で遊んでいる。
少し大きくなると村の学校へ通う。お昼はそれぞれの家に帰って家族と食事をする。
平均的な民家などもお邪魔したが、素朴ながらも満たされた暮らしであることが伺える。

歴代の大統領夫人を輩出する美人の都「ソロ」

ジョグジャカルタから鉄道で1時間、車なら北東へ約2時間のところにある古都「スラカルタ(Surakarta)」。地元では「ソロ(Solo)」の名で親しまれ、歴代の大統領夫人を輩出し続けるジャワ美人の都としても有名です。ジョグジャカルタやジャカルタで暮らす独身男性たちは、週末になると未来のお嫁さんを求めてソロを訪れるというほどで、2017年11月にはジョコ・ウィドト大統領の長女カヒヤン・アユさんが出身地のソロで挙式したことでも話題になり、その信憑性は高まるばかりです。

全長約540kmにも及ぶジャワ島最長の河「ブンガワンソロ(ソロ川)」が流れ、映画や歌で「ブンガワンソロ」の名を知る方も多いのではないでしょうか。街の雰囲気は活気に満ちていて、街の中心部にある市場「パサール・グデ(Pasar Gede)」や鳥だけを扱う市場「パサール・プロム(pasar burung)」などの市場巡りや、ジョグジャカルタ・スルタン王の実の兄であるマンク・ヌゴロ王が1757年に建てた王宮「マンクヌガラン王宮」など、悠久の営みを感じる名所が点在しています。

これが映画の舞台にもなった「ブンガワンソロ」。ジャワ島で最も長い河川はゆったりと流れている。
スラカルタの市内は活気に満ちており、様々なパサール(市場)を巡るのも楽しい。こちらは市内で一番大きい骨董マーケット。
骨董市では舞台で使われたお面などの舞台美術品も多く、掘り出し物を探すのが楽しい。
市内で一番大きい市場「パッサール・グッデン」は、1760年に王様の手によって作られた。
市場では果物をはじめ、肉や野菜、調味料などあらゆるものが揃う。
ローカルな暮らしが垣間見えるこんな姿も実に微笑ましい。
「SOLO SQUARE」は最大のショッピングモール。週末は家族連れや若者で賑わう。
モール中央の広場では家電フェアが開催中。好調な経済と暮らしが豊かになっていく希望を感じる。
若いファミリーが多く、さながら高度経済成長前の日本の百貨店を眺めているような賑わい。
マンク・ヌゴロ王が建てた「マンクヌガラン王宮」。上品で落ち着いた雰囲気の王宮だ。
王宮には現在も王族が暮らしているため、生活を垣間見ることができる。
王妃の肖像画からも、ソロが美人の街であることが分かる。

ガムランの工房を訪ねて

バリ島をはじめ、インドネシア全域で必ず耳にするガムラン。影絵を使った人形劇「ワヤン・クリ(Wayang Kulit)」や伝統舞踊が美しい「ラーマヤナ(Ramayana)」などの背景に流れたり、寺院の祭礼や冠婚葬祭でも奏でられるインドネシアの民族音楽です。実際には各地方で演奏のスタイルや音色が違うため、楽器のほとんどはオーダーメイドで作られ、ジョグジャカルタ地方のガムランは王様のお休みを妨げないようにゆったりとした優雅な音色の楽器で演奏されるのが特徴です。

スラカルタからブンガワンソロを渡ったところに「モジョラバン(Mojolaban)」という村があります。そこにはスラカルタの大学でガムランを教える「スーポヨ(supoyo)」先生の楽器工房があり、古くから伝わる製法と各地域の演奏や儀式の特徴を熟知するスーポヨ先生の調律がプロのガムラン奏者から人気を集めています。インドネシア全域から寄せられるオーダーをすべて手作業で作るため、工房はたくさんの職人さんで大忙し。できたての楽器で演奏していただきましたが、いつまでも続く音の揺らぎが重なり合い、ゆったりとたゆたう大河のような心地の優しいガムランでした。

ガムランの名手、スーポヨ先生の楽器工房は、地方政府の認定を受けている。
燃料のコークスを燃やして青銅の塊を楽器に変えていく。
作られる楽器ごとに竈のサイズが異なり、室内はすごい熱気。
熱しては叩いて伸ばし、また熱する。この繰り返しでよく響く楽器に仕上がる。
大きな楽器も元は手のひらサイズの青銅を叩いて伸ばしたもの。
芯まで火が透き通り、実に鮮やかな色合いが暗闇に浮かぶ。
青銅を叩く息の合ったリズミカルな音はベテランならでは。
制作途中で叩いても、まだまったく響かない。
すべて手作りで、オーダーに合わせて音階などを忠実に仕上げていく。
磨き上げるとピカピカに輝き、音も一段と澄んだものに変わる。
この磨きの工程での音階の変化も計算に入れてハンドクラフトで仕上げられる。
製品として仕上がった楽器をスーポヨ先生がチェックし、インドネシア全域に届けられていく。
できたての楽器で演奏をお願いしたら、幾重にも音が重なる見事な演奏にうっとりしてしまった。

都市の変化を象徴するホテル「ALiLA SOLO」

インドネシア文化に少し踏み込んでみると、観光地化されていない素の魅力に触れることができます。一方で、伝統を守るだけでなく街は日々進化し、新しい文化やライフスタイルをどんどん吸収していることを感じます。スラカルタの街で変化を象徴する存在が、2016年に完成した高層ホテル「アリラ・ソロ(ALILA SOLO)」。インドネシアを中心に展開するアリラ ホテルズ・アンド・リゾーツは、バリ島の「ALiLA VILLAS」シリーズが人気で、ダイナミックなロケーションとオリジナルメニューの「Spa Alila」がバリ好きの人気を集めています。

「アリラ・ソロ」は打って変わり、超高層から望む景色と豊富な付帯施設が特徴のシティタイプ・ホテル。スラカルタではまだ少ないグローバルスタンダードな設備の整ったホテルで、ジョコ・ウィドト大統領の長女カヒヤン・アユさんの結婚式でも来賓の滞在先として使用されました。館内はシンプルでモダンながらも、要所にバティックやラーマヤナをモチーフにした意匠がちりばめられ、オリエンタルなエッセンスに溢れています。市内で最も高い位置から眺める景色は壮観で、インドネシアの伸びしろの大きさを感じました。

中心街を走っていると、突如現れる高層ビル。それが「ALILA SOLO」だ。
メインエントランスは一段上がっており、落ち着いた雰囲気でゲストを迎えてくれる。
レセプションの後ろから天上へ続くタペストリーは、有名な叙事詩「ラーマ・ヤナ」をモチーフにしたもの。
モダンな空間の随所に中部ジャワの物語をモチーフにしたデザインがちりばめられている。
インテリアは落ち着きのあるナチュラルなテイストでまとめられている。
最新の設備が揃った客室も、シンプルで使いやすい。
客室からの眺め。周囲にはまだ高層ビルを見かけないので、空が広い。
地元の新鮮な素材を使った料理が自慢のレストラン「Epice」。朝食からディナーまで豊富なメニューでゲストをもてなす。
厨房はオープンキッチンスタイルで、、香ばしい香りが食欲を刺激する。
ジャワスタイルのマッサージが人気の「Spa Alila」。オリジナルの香りをブレンドしたスパアイテムも人気。
トリートメントはカップルでも受けられる。旅の疲れを癒やす至福のひとときだ。
最上階にはスカイバーラウンジもあり、オリジナルのカクテルを片手に旅の話に花が咲く。
バルコニーにはプールやジムも完備されており、SOLOでは希少な夜景スポット。夜景を見ながらリフレッシュできる。

知れば知るほど奥の深さを感じる国

多民族国家としてのインドネシア共和国が建国されたのは1945年とまだ新しい一方で、今回ご紹介したブンガワンソロの河川敷「サンギラン(Sangiran)」地域では原人の化石なども発見され、この肥沃な大地で太古から人類の祖先が生活を営んでいたことが証明されています。
無人島も多く、海も山もまだまだ知られていない秘境も多いこの国では、都市の文化や少数民族の伝統様式、自然が見せる絶景スポットなど、知れば知るほど奥深い一面を見ることができます。日本とインドネシアとの国交が樹立してから60周年を迎える2018年。ビジネストリップやリゾートステイで訪れたことのある方も、今一度、より奥深い魅力に迫る旅はいかがでしょうか。

ふとした素朴な風景にも心が温まる。

インドネシアの原風景には、大切なものが残っているように感じる。

●この記事に関するお問い合せ
株式会社ゾディアック Libera編集部
Tel. 03-6380-0530 info@zodiac1987.com
●インドネシア観光に関するお問い合せ
インドネシア共和国観光省日本地区事務所
Tel.03-5363-0158 http://www.visitindonesia.jp/
※ご来所はアポイント制とさせていただいておりますので、事前にお電話ください。

●読者プレゼントのお知らせ
エントリー期間中、セゾンカードを1,000円(税込)以上ご利用いただいた方で、読者プレゼントにエントリーいただいた方の中から抽選で3名様に、Alila Hotels & Resorts(アリラ ホテルズ&リゾーツ)のスパアイテムブランド「ALILA LIVING(アリラ・リビング)」のバスソルトとボディスクラブをセットでプレゼントいたします。

〈セット内容〉
Alila Hotels & Resorts(アリラ ホテルズ&リゾーツ)のスパアイテムブランド「ALILA LIVING(アリラ・リビング)」のバスソルトとボディスクラブのセットです。

・バスソルト
内容量:500g
香り:signature blend(ラベンダー・レモングラス・イランイランを使ったオリジナルの香り)
・ボディスクラブ
内容量:300g
香り:signature blend(ラベンダー・レモングラス・イランイランを使ったオリジナルの香り

エントリー期間:2018年3月16日(金)〜2018年4月25日(水)

※当選者の発表は、賞品の発送(2018年5月中)をもってかえさせていただきます。
※(株)クレディセゾンが実施するほかのキャンペーンとの重複当選はございません。

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