長野県塩尻市桔梗ケ原のワイナリー 井筒ワイン 赤(メルロー)・白(シャルドネ)ワインをセットで3名さまにプレゼント
長野県は山梨県に次いでワイナリーが多く、良質な国産ワインの生産県として知られている。中でも塩尻市の桔梗ケ原(ききょうがはら)でワイン造りに励む井筒ワインは、地元産のぶどうだけを使用したワインを生産しており、製品に対する評価は高い。
9社が集中する桔梗ケ原ワインバレー
長野県は「信州ワインバレー構想」を策定している。そのエリアは長野市を中心とした「千曲川ワインバレー」、松本市から安曇野に広がる「日本アルプスワインバレー」、中央アルプスと南アルプスの間を流れる天竜川流域の「天竜川ワインバレー」、それに塩尻市の「桔梗ケ原ワインバレー」の4カ所だ。長野県全体で25社のワイナリーがあるそうだが、そのうち9社が桔梗ケ原ワインバレーに集中している(ワイン醸造の免許を持つ長野県塩尻志学館高校を加えるとワイナリーは10カ所になる)。中でも昭和8年(1933年)創業の井筒ワインは、長野県産のぶどうだけでワインを造っており、その中心的な存在になっている。
ぶどう栽培の好適地
塩尻市観光協会が発行するパンフレットによれば「明治23年(1890年)、塩尻ワインの祖と言われる豊島理喜治氏が1ヘクタールの土地に3,000本あまりのぶどうの苗木を植えたのが桔梗ケ原のぶどう栽培のはじまり」ということだ。塩尻市は標高が700m以上あり、乾燥していて降水量も少なく、昼と夜の寒暖の差が激しい。ぶどうの栽培には好適地のため、質の良いワイン用のぶどうが育つようだ。
品種改良と醸造技術の向上
桔梗ケ原でぶどう栽培が始まった当初は、寒さに強い米国産のナイヤガラやコンコードといった品種が多く、それは今でも井筒ワインの人気商品となっている。現在では栽培技術・醸造技術の向上に努め、カベルネ・ソーヴィニヨンやピノ・ブランといった知名度の高いぶどうも育てている。
無添加のワインを造る
井筒ワインの特徴は何と言っても、自家農園のぶどうと、栽培契約した近隣の農家のぶどうだけを使用していること。つまり、100%塩尻とその周辺産ぶどうのワインというわけだ。さらに、防腐剤や酸化防止剤などを全く含まない無添加のワインを造っていること。「そのためには、傷んだぶどうを丹念に取り除かなくてはならないのですが、手間を惜しんでいてはよいワインはできませんので、やれることは何でもやるようにしています」と井筒ワイン営業部の矢島孝浩さん。実に頼もしい。
栽培から出荷まで一貫生産
もう一つの特徴は、採り入れたぶどうの搾汁から発酵、熟成、貯蔵、瓶詰め、出荷までを、すべて自社敷地内の醸造場で行なっていること。つまり、ブドウの栽培からワインに仕上げるまでのすべての工程を自社で管理しているわけだ。「以前は大手メーカーの下請けとしてワインの樽売りをしていたこともあったのですが、やはり上質な国産ワインを目指そうということで自社ブランドに切り替えたのです。もう60年も前のことです……」と矢島さん。それだけに、品質へのこだわりは厳しい。
上質な普段着のワイン
といっても井筒ワインは、ワイン品評会で金賞を取るようなコンテスト向けのワインばかりを造っているわけではない。海外のワインコンクールで賞を獲得しているワインもあるが「それはそれとして」と矢島さん。「大切なのは毎日、気軽に飲んでいただけるワインの質を高めること。1,000円から2,000円の手頃な価格で、しかもとびっきり美味しいワイン、それが目標です」と言う。実際、井筒ワインには、肩の凝るようなよそ行きのワインにはない自然な味わいがある。驚くほどスムースな口当たりで、日本の食事にもよく合う。
NAC認定のワイン
長野県は2002年に、全国に先駆けてはいち早く「長野県原産地呼称管理制度(NAC=Nagano Appellation Control)」を創設している。これは、長野県産のぶどうだけを使用し、長野県内で醸造されたワインで、しかも厳しい審査に合格した上質なワインだけにNACの認証が与えられるもの。井筒ワインのNACメルローやNACシャルドネ、NACピノ・ブランなどは、いずれもそうした基準をクリアしたもの。ベイシックでありながら、水準は相当に高い。さらにNAC樽熟やNAC樽熟/スープリーム、NAC氷搾などのシリーズがあり、選択肢も幅広い。
長野県は醸造ぶどう生産量第1位
ところで、これだけワイン造りの盛んな長野県でありながら、醸造量は全国6位で、シェアはわずか3.8%に過ぎない(2010年度・国税庁「課税出荷量」による)。ダントツの1位は神奈川県で、約40%を占めている。しかし、ワイナリーは見当たらない。つまり、ぶどうは栽培せずに醸造だけを行なっているわけだ。これに対して長野県のワイン醸造用ぶどうの生産量(2010年度・農林水産省「特産果樹生産動態等調査」による)は、山梨県(2,754トン)をも凌いで断然の第1位(3,645トン)。長野県では多くのワイナリーが自分でブドウを育て、自分で醸造しながら個性あふれるワインを造っていることになる。
では「塩尻ワイナリーフェスタ」で……
取材で訪れた日はちょうど平出遺跡公園を会場に「第4回 そば切り物語り」が開催されており、「塩尻ヌーボーピクニック」が同時開催されていた。「信州ひすいそばと塩尻桔梗ケ原ヌーボーワイン、市内蔵元の日本酒を満喫できる2日間!」と銘打った催しには、塩尻市のワイナリーが仲良くテーブルを並べてワインをサービスしていた。「5月の土・日には、もっと大規模な塩尻ワイナリーフェスタがありますよ」と矢島さん。市内のワイナリーをシャトルバスや徒歩で巡りながらワインの試飲を楽しむイベントだそうで、日本各地から大勢のお客さんがやってくるという。このまとまりの良さは、塩尻がいつか“日本のナパ・バレー”になることを予感させる。
http://shiojiriwine.naganoblog.jp
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※当選者の発表は、賞品の発送(2017年2月中)をもってかえさせていただきます。
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